...自分が平生(いつ)になく流暢に喋つてゐたことに気が付いた...
石川啄木 「鳥影」
...暢気(のんき)に暮してゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...人はもっと暢達たる風貌になるものだ...
豊島与志雄 「傍人の言」
...こちらを暢気だとあざけっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅か一冬のこうした暢気(のんき)な観察で見付かったのであった...
中谷宇吉郎 「雪」
...中へ入って暢気に話し込んでいるわけにも行かない――ほかじゃないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...抽出の態度は、なるべく暢気に、自分の生活の記録になりさうなものは残して置くといふ意を以てした...
松本たかし 「松本たかし句集」
...下町の心に自然な暢やかさがない者達が...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...アブラハムの懐にゐるやうな気で暢気になつてゐたのです...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...始めには快活で器用な流暢さに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家で暢気(のんき)に酒を飲んでいるというふうだった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...そんな暢気なことを云っているばあいではなかった...
山本周五郎 「失蝶記」
...身内の筋(すぢ)が悉(こと/″\)く弛(ゆる)んですつと胸が開く様な暢達(ちやうたつ)な気持を覚える...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...かういふ暢氣家さんである...
吉川英治 「折々の記」
...トム公は流暢な横浜弁(はまべん)で一息に言った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...暢気(のんき)に寝ておるというではないか...
吉川英治 「三国志」
...暢気(のんき)に謡(うた)ってあるく武者がいるかと思えば...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の首など三文の値もしませんから」「そんな暢気(のんき)をいってても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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