...こんな騒ぎしていんのに……暢気(のんき)な畜生で...
犬田卯 「米」
...私はそんな暢気(のんき)な会話に耐え切れなくなりました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...隣の老人は二百石の家柄で暢気(のんき)に謡ひをうたつて暮して来た...
田山花袋 「朝」
...月に二三回暢(のん)びりした気持で映画を見るとか...
徳田秋声 「のらもの」
...その天稟(てんぴん)十分の枝葉を繁茂暢達(ちょうたつ)せしむること能はずして...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...持つべきものは親分でございますよ」「そんな暢気(のんき)な話ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日も暢気(のんき)な顔をしちゃいられなくなるよ」平次は事もなげに言いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことに暢(の)んびりした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず無事に暢(のん)びりと育った...
二葉亭四迷 「平凡」
...おらあしんじつ凍えちまったぜ」「釣れねえもんだね」万三郎は暢(のん)びりと云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...どこかへ子供を生みに行ったんだろう」なぞと暢気(のんき)なことを云っていたが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ナイン嬢が流暢(りゅうちょう)な英語で左(さ)の意味の事を述べた...
夢野久作 「暗黒公使」
...筆は暢達はなやげり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...どこか暢(のん)びり間のびしているところなど...
吉川英治 「私本太平記」
...王進は元来の暢気者(のんきもの)ですよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...暢気(のんき)すぎていたのだろうか...
吉川英治 「平の将門」
...返辞にも気が暢(の)びなかったのである...
吉川英治 「柳生月影抄」
...どうして暢気(のんき)らしく...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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