...唯三人でやつて居た頃は隨分暢氣(のんき)なものであつたが...
石川啄木 「病院の窓」
...氣も安く心も暢びて...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...二人の事なんか忘れっちゃっていたんだよ」お千代は自分の暢気は分らなくとも省作の暢気は分るらしい...
伊藤左千夫 「春の潮」
...(なんという暢気(のんき)というか...
海野十三 「第四次元の男」
...生れつきの暢気(のんき)な彼は...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...暢気(のんき)な彼はもうすぐ夢にしてしまって...
田中貢太郎 「岐阜提燈」
...そんな暢気なことを云ってちゃ...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...―――極めて流暢(りゅうちょう)な英語で以(もっ)て引き合わせました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...流暢にして委曲を極めて居た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...なんとなく暢々(のびのび)した気にさえなったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その方面とはまるで専門ちがいなので極めて暢気(のんき)に構えて...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...I am sorry. My Emperor of China と流暢にはじめた...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...田舎で暢気(のんき)に育った証拠に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あまり暢気なことも言っていられまいぜ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...決して暢気さうに凧上げをしてゐるのではない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...暢(のび)やかなものとし...
宮本百合子 「現代の主題」
...アブラハムの懐にゐるやうな気で暢気になつてゐたのです...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...暢気(のんき)な奴等だ」電灯を消した八畳と十畳の二間をブッ通して寝床が五つ...
夢野久作 「女坑主」
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