...恋人の耳にささやかれる言葉はいつでも流暢(りゅうちょう)であるためしがない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...其の暢情(ちょうじょう)快心の量却ツて大きく...
石井研堂 「研堂釣規」
...田舎の新聞は暢気(のんき)なもので...
石川啄木 「菊池君」
...そこには脊(せ)の暢(の)んびりしたローゼンの女(むすめ)の影があった...
田中貢太郎 「警察署長」
...濡れた船尾(とも)の処で暢気(のんき)さうに煙草を吸つて居る...
田山花袋 「朝」
...そういう夢の中ではきまって非常に流暢(りゅうちょう)にドイツ語がしゃべれるのが不思議である...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...もっと骨格をつければ暢(の)びて行くだろうとは考えていたので...
徳田秋声 「仮装人物」
...欣々然(きんきんぜん)として暢茂(ちょうも)するの観を呈したるまた知るべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...簡易流暢の文、余の常に軌範となすところ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...主膳は珍しく暢(のび)やかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ自分の好きな事を暢気にやって行くのが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...風の通暢り惡しき所に多人數住むは大に害あり...
福澤諭吉 「養生の心得」
...「お母様は結婚なさる前にも暢気でいられた?」と突込んで来た...
堀辰雄 「楡の家」
...いつどこなえてお出でなさろうとそれは暢気なものですが...
正岡容 「寄席」
...暢氣だな宵のうちから寢てゐてと大河内君がいひ...
室生犀星 「京洛日記」
...現在では無役のまま暢気(のんき)に暮している...
山本周五郎 「契りきぬ」
...暢(のん)びりと気楽に育てるのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...暢気(のんき)な奴等だ」電灯を消した八畳と十畳の二間をブッ通して寝床が五つ...
夢野久作 「女坑主」
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