...外の暗澹とした黄昏(たそがれ)を眺めた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...また暗澹としたが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...で、わたしは急に地下生活者らしい、暗澹とした、いまわしい淫蕩に耽った、――というより、淫蕩の真似事に沈湎したのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...暗澹とした影がたれこめたかと見るまに...
豊島与志雄 「食慾」
...空は暗澹とした冬の雲...
豊島与志雄 「二つの途」
...これに挑闘する同族の運命が暗澹とした...
中村地平 「霧の蕃社」
...自分達の行末を見せられた様に暗澹としたものを感じたが...
林芙美子 「帯広まで」
...たゞ足まかせな暗澹とした氣持だつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...暗澹とした気持ちになって...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...みんな暗澹とした気分だつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...半分が暗澹とした...
原民喜 「秋旻」
...暗澹とした予感がどこからともなく僕に紛れ込んで来るのだ...
原民喜 「夢と人生」
...前途暗澹とした気持で...
火野葦平 「花と龍」
...暗澹とした文句が書き列ねてある...
火野葦平 「花と龍」
...なんとなく暗澹としたものを覚え...
北條民雄 「道化芝居」
...呪われた坐禅を組むことを思うと暗澹とした...
牧野信一 「ゼーロン」
...不安で暗澹とした気持だった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...真夜中のごとく暗澹とした絶望しかなかった...
山本周五郎 「留さんとその女」
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