...従つて小説家は彼自身暗澹たる人生に対することも常人より屡々ならざるべからず...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...その感じから暗澹たる色彩を奪ったのは...
芥川龍之介 「毛利先生」
...また彼自身の将来も暗澹たるものでしょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...前途暗澹たるうちにも...
太宰治 「津軽」
...心が暗澹たる影に包み込まれる...
豊島与志雄 「反抗」
...悪魔的な暗澹たる気持に浸ってる時や...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...暗澹たる気が天地を包み込み...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...まことに暗澹たるものがあることだけは確かである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...が外は暗澹たる雪模様の空...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...漂流者のように暗澹たる気持になり...
久生十蘭 「海豹島」
...……暗澹たる過去の残像も...
久生十蘭 「金狼」
...また暗澹たる黒雲におおわれてしまった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...序の「更生の歌」を見たが、暗澹たるもの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...スウイフトは硝子窓を開けてぢかに暗澹たる人生を眺めさせる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...益々暗澹たる生活をさせられる我身を...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...日本の前途はまだ暗澹たるものがある...
夢野久作 「近世快人伝」
...暗澹たる顔つきを揃えていた...
吉川英治 「三国志」
...崇徳の暗澹たる御一生の思い出も...
吉川英治 「随筆 新平家」
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