...眼のまわりの暈(かさ)を見ても...
芥川龍之介 「母」
...ことさらにあざやかに紅(あか)いその口びる……この口びるが昨夜は……眩暈(めまい)がするほど一度に押し寄せて来た憤怒と嫉妬(しっと)とのために...
有島武郎 「或る女」
...不思議(ふしぎ)に船暈(ふなよひ)が人(ひと)より激(はげ)しい...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...眩暈(めまひ)の定着である...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...往来をあるきながら眩暈(めまい)がして...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...眩暈(めまい)をおこし...
田中英光 「さようなら」
...眩暈(めまい)がして頭がふらふらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高い空にほうり上げられたような眩暈がするのである...
林芙美子 「帯広まで」
...……見あげると眩暈(めまい)のするような巨木が一列になって歩き廻っていると書いてありましたけど...
久生十蘭 「黄泉から」
...眩暈(めまひ)を起した頭には方角も何も分らなくなつてしまふのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...また眩暈に襲われた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...生き抜かんとする地を灼かんとするは露はなる岩漿の世にもなき夢なりあはれ葦酒に酔ふ旧き靺鞨の血も乾れはてゝいまぞ鳴る風の眩暈...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...眩暈(めまい)を感じて卒倒したきり...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...まるく光りの暈(かさ)をつくった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...これは又ロスコー氏の分と正反対に暈(ぼ)かし...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...太陽はもう日暈をもつてゐなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...月はまだ暈(かさ)し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...人類誕生以前に遡ると思われる悠遠の昔からの悍ましい遺残物を目にした時の眩暈感を振り返ってみると...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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