...月の暈(かさ)のようにそれとなく...
芥川龍之介 「忠義」
...「私たちはみんな眩暈をもつたのでした...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...ことさらにあざやかに紅(あか)いその口びる……この口びるが昨夜は……眩暈(めまい)がするほど一度に押し寄せて来た憤怒と嫉妬(しっと)とのために...
有島武郎 「或る女」
...軽い眩暈(めまい)を感じた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...眩暈(めまい)のしそうな波頭がパッパッと白く噛(か)み砕ける...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...そしてさういふ女に有り勝ちの眼暈を催させるやうな色彩と柄のそれにペカペカと安つぽく光るところの着物を着てゐる...
高見順 「かなしみ」
...眩暈ナラ大概二三分間デ平常ニ復スルノダガ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...彼は眩暈(めまい)を感じはじめ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...……と突然――(彼はそれほど弱っていたのだ)――眩暈(めまい)にとらえられて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は大空に浮かんでるような眩暈(めまい)をまだいっぱいたたえてる眼つきを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽い眩暈と恍惚の情とが相次いで起ってくる...
豊島与志雄 「反抗」
...暈(ぼか)したように曲線を陰に曳(ひ)いて去る...
夏目漱石 「虞美人草」
...おかよ去年 七月木小屋の 背戸だ月もお暈(かさ)を召してた晩だ草の露さへきらきらしてる泣いて別れた忘りヨか おかよ...
野口雨情 「別後」
...わたくしは眩暈(めまひ)が致して胸が悪くなつて来ました...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...月の暈を目がけて飛んで行つた...
牧野信一 「酒盗人」
...眩暈(めまひ)の起(おこ)りさうなのを...
森鴎外 「大塩平八郎」
...眼暈いするみたいに行きたくなることがあるの...
横光利一 「旅愁」
...皇后は舟に暈(よ)われたのか...
吉川英治 「三国志」
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