...出発前暇乞いに訪ねてくれた時も...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...伯爵後藤の馬車を駆りて先輩知友に暇乞いしに廻ったが...
内田魯庵 「四十年前」
...去秋長崎表へ渡来の魯西亜(ロシア)船へ身を托すかまたは漁船を雇い渡海すべしと九州筋遊歴の積りにて修理(しゅり)方へ暇乞いに罷り越し候処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故郷へ送り返すことに致しましたから……」一通りの暇乞いの話を聞いた植田丹後守が...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君がお暇乞いをして帰ろうとする時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも快くお君の暇乞いを承知しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...尋常にお暇乞いをして北国の方へ出かけたということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時まで姉に暇乞いをしようと思って廊下に残って居た妹の雪子と隣室を借りている女優の篠井智恵子が...
野村胡堂 「踊る美人像」
...間際の暇乞いとはなるが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...源氏は東宮へもお暇乞いの御挨拶(あいさつ)をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼のその子供たちに対する優しい父としての暇乞いでなくて何でありましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その帰る前日に某名士の処へお暇乞いに行った...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...暇乞いにやって来た...
吉川英治 「三国志」
...暇乞いは、先の夜にすんでいる...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れはおかぬ」と倉皇(そうこう)、暇乞いをつげて、元の玄関へと歩いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...京まで出向けば」数正の暇乞いに...
吉川英治 「新書太閤記」
...暇乞いの一夜を明かそうとしたのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...お暇乞いに、ここで芸づくしを御覧に入れよう」小屏風(こびょうぶ)を持ちだして、その蔭で、助右衛門と勘六が、隆達(りゅうたつ)の節(ふし)を真似て唄った...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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