...自分は今お暇乞いをして立とうとしていることも忘れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お君は改めてお銀様にお暇乞いを申し出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも快くお君の暇乞いを承知しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの溢(あふ)れ出ずる涙の川のせき止まる時がいつであるか、それも、わたくしにはわかりません――そこで、わたくしは、泣いているお銀様に、土蔵の下まで行って、黙ってお暇乞(いとまご)いをして出かけて参りましたが、無論、弁信さん、お大切(だいじ)に行っておいでなさいとも、おいでなさるなとも御挨拶はございませんでした――私も、また、どうぞ、この際、あの方に泣くだけ泣かして上げたいと思いまして――あの絶大な号泣を妨げるのはかえって、わたくしの出過ぎである、冒涜(ぼうとく)であるというように感じたものですから、お暇乞いの時も、わざと言葉には一言もそれを現わしませんで、心の中で快くお別れを告げて参りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お暇乞いをして行ってしまったものであることはハッキリとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分のこしらえた地蔵菩薩にお暇乞いを申し上げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうこの辺で一応金の鯱(しゃちほこ)へもお暇乞いをした方がよかろうという気になったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃がしっこはありません」平次はそんな事を言ってしばらくの暇乞いをしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最後の暇乞いでございます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...間際の暇乞いとはなるが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...一軒ずつ暇乞いに歩いた...
宮本百合子 「秋の反射」
...弥吉が暇乞いに出かけると...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...お暇乞いをしたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...手を突いてお暇乞いをしました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...嘗て警視庁の巡査の先生であった有名な武術家某氏を単身訪問して暇乞いをした...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...暇乞いをして自分の家へ退(さ)がって行った...
吉川英治 「魚紋」
...「……お暇乞いにまいりました...
吉川英治 「私本太平記」
...「長々お世話に相成ったが」――と、彼は急に、身の都合を言いたてて、あるじの太公へ、暇乞いを告げた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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