...待ち切っていた夏休暇も迎えることができました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...このままお暇ねがおうかとずいぶん考えましたなれど……ほかならぬ大恩うけたご主人さまおん家にかかわる一大事とぞんじまして……だんなさまご立腹をもかえりみず...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...凱陣の士卒が纔(わず)かに休養する暇もなく...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...商売の方が当分暇になったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...十七美穂子は暑中休暇で帰って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...若いものは暇な時間でも強い興奮努力を経験している...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...お暇の時に面会を許してくださいというような事をかいたものらしい...
寺田寅彦 「二十四年前」
...僕らは土曜朝に暇を作ってふたりして出向き...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...和尚さんへ暇乞いに行った...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...今はいささか暇ではあるが...
豊島与志雄 「紫の壜」
...且つまた、職務の暇々には、自分も興味を以て畿内の名所旧蹟を歴遊してもよいということだから、こうなってみると、あえて米友やお角をたよりにする必要はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...金の欲しさに他を顧(かえり)みる暇(いとま)のないモーツァルトは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...平次は床几に腰をおろして、暫らくの暇を、斯う靜かに語り進むのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その節藏の係をして居た拙者が役目の落度で長の暇(いとま)と相成り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにをのどかに暇どっていなさる……早う...
久生十蘭 「生霊」
...外出の暇なく、親子弁当を、はかなく食べる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...捕縄のままの信太郎が何を考へる暇もなく...
三好十郎 「おスミの持参金」
...なんしろさうなると九百人からの仲仕が暇になるんだから...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
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