...寸暇(すんか)を得るの際...
芥川龍之介 「本の事」
...碌々(ろくろく)熟睡する暇もなく愛の限りを尽したお前たちの母上が...
有島武郎 「小さき者へ」
...暇さえあると西へ遣(や)る手紙を書いていたそうで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そこで老先生は暇なので...
梅崎春生 「凡人凡語」
...一晩お暇をいただいて遊びに出掛け...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...それ故(ゆえ)に情を述べる暇がなく...
高浜虚子 「俳句への道」
...今日は暇だからなんでもお相手をするよ」そんなことを云って機嫌よくしている夫の顔を...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...心落ち居る暇もなきに漁村のならはし食料の蓄もなければかくしつゝ我は痩せむと茶を掛けて硬(こは)き飯はむ豈うまからず酢をかけて咽喉こそばゆき芋殼の乏しき皿に箸つけにけり二十五日に入りて...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...「面白い! お前と一緒ならどんな無人島へでも行くぞ! だが一寸待つててくれ!」「何か取つて来るの? そんな暇はなくつてよ!」と女は云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...手を差し伸べて引き留める暇もあらばこそ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...どうぞ虫を殺しておくれ」胃吉「暇があると殺していられるけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...それが太平に入って平和の閑暇を味わうべく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その日の裡(うち)に厚く労(ねぎら)ひて家人に暇(いとま)を与へ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...このようにして矢代は暇を見てはだんだん古神道の書物を買い漁るようになるのだった...
横光利一 「旅愁」
...思わぬことに暇どって...
吉川英治 「剣難女難」
...――秀吉(ひでよし)にそんな暇(ひま)はない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「ネ、城太さん、こんなわけになって、私はあのおばば様と、旅舎(やど)へ行きますけれど、暇を見て、ちょいちょい烏丸様の方へも帰りますから、お館(やかた)の人たちにそういって、お前は当分、あそこのご厄介になって、私の用事の片づくのを待っていて下さい」「アア、いつまでも、待っているよ」「そして……その間に、私も心がけるけれど、武蔵様のいらっしゃる所をさがしてくれません? ……お願いだから」「いやだぜ、さがし当てるとまた、牛車の蔭へかくれて出て来ないんじゃないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他のことは考える暇がなかったのでした...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
便利!手書き漢字入力検索
