...(三)の一暁方からの雨は午(ひる)少し過ぎに霽(あが)つた...
石川啄木 「鳥影」
...暁方(あけがた)...
梅崎春生 「日の果て」
...それも暁(あかつき)の南京路の光景から...
海野十三 「見えざる敵」
...一、日本文は漢文に近くして、通暁し易し...
太宰治 「惜別」
...(明治四十四年 八月二十二日)暁斎画譜重田(しげた)さんが立寄(たちよ)った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...暁の雲のように麗しいそれぞれの衣服の襞(ひだ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暁明(ぎょうめい)駿馬(しゅんめ)に鞭打つて山野を跋渉(ばっしょう)するの意気なくんばあらずと思ひ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...文学と崇高の感と内容において全部一致した暁でなければ云えぬ事である...
夏目漱石 「作物の批評」
...浄海 この暁にその者を引き連れてきたとな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...個々の状況に文学的に通暁した人がいります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜中でも暁でも源氏の意のままに従って歩いた男が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多紀の三人は宗家の安良が暁湖元(げうこげんきん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「翌暁迄二勺不足之は通じ十一度有之...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あたかももろもろの星の中にウェヌスが特に愛したる暁の明星が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なかなかその心機を転じることが、われらには難(むずか)しゅうござりまする」「されば、凡夫(ぼんぷ)われらには、暁(あ)けては、兵馬を見、燈(とも)しては書に親しみ、血腥(ちなまぐさ)い中にあるほど、歌心も、欲しいとするのじゃ...
吉川英治 「上杉謙信」
...時いたらぬうちに軽挙妄動するの愚を戒(いまし)めあうことです」暁の微光が...
吉川英治 「三国志」
...すでにここは木之本、賤ヶ嶽にも近く、今暁以来、前線の崩壊(ほうかい)に恟々(きょうきょう)としていたところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...今暁、一睡はしているのに、なぜかひどく気力がふるわない...
吉川英治 「平の将門」
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