...そうしたあんばいでもじもじする中に暁方近くなる...
有島武郎 「かんかん虫」
...しかも再考して終(つひ)にその全く変質したるを暁(さと)らむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...成功の暁には本書引換に報酬金一萬円相渡すべきものとす...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...朝の仕事? 曙の女神アウロラの薄くれないとメムノンの暁の歌とともに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...暁起、そろ/\火が親しくなつて来た...
種田山頭火 「其中日記」
...今はもうまったく負債を消却した暁である...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...下情に通暁せんにはその眼光水戸黄門の如くなるにあらざれば...
永井荷風 「桑中喜語」
...暁(あ)か星の消えやらぬうちから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...翌早暁、例の「護衛隊」を率いて小艇に乗換える...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...翌水曜日の払暁入港という段取りになろう...
牧逸馬 「運命のSOS」
...翌暁六時手島七兵衛同道発足...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九月九日の夜半から暁にかけて...
吉川英治 「上杉謙信」
...ほのかな暁闇の漂う中に...
吉川英治 「剣難女難」
...暁闇も、まだ真っ暗といっていい...
吉川英治 「私本太平記」
...今暁寅(とら)の下刻までに...
吉川英治 「新書太閤記」
...わあッと、暁の空に向って、突然、諸声(もろごえ)があがった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ早暁の靄(もや)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今暁の敵は百数十名にものぼるらしく察しられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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