...まずヨブを以て智者にあらずと断じたるのち...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...此不屈なる粗暴なる言をヂュウスに述べよとや?或は改め變ぜんか? 智者の心は改まる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は山を樂むの仁者たるよりは水を樂むの智者たるを喜べり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「そいつは拙者も同感だ、三百年来の徳川、智者も、勇者も、相当にいないはずはなかろうが、要するにみな分別臭い、蛮勇がない、三河武士の蛮骨が骨抜きになってしまっている」「近藤が用いられるのもそこだ、たとえばだ、彼は剣客として相当の腕は腕に相違ないが、それは当時二流と言いたいが、三流四流どころだろう、彼は天然理心流というあんまり知られない流名を学んで、市ヶ谷あたりに、ささやかな道場を構えていたものだが、それも、千葉や、桃井(もものい)や、斎藤に比ぶれば、月の前の蛍のようなものだ、はえないこと夥(おびただ)しいが、さて真剣と実戦に及んでみると、あれだけの胆勇ある奴はあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...或時天台智者大師(ちしゃだいし)の本意を探り...
中里介山 「法然行伝」
...今日の愚人も明日は智者となるべく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...これにしたがうこそ智者の策なれ...
福沢諭吉 「徳育如何」
...コノール智者(かしこき)カスバの最後の言葉は何であったか?デュアック かれは言いました...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...智者と智者との気息(きそく)が漸(やうや)く通ぜられて来た...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...智者横井は四十歳であつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...智者大師はその名を智(ちぎ)といって...
柳田國男 「日本の伝説」
...当時の智者の中から神の代弁者が現われて威力を持った...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...曹操ほどな智者も...
吉川英治 「三国志」
...敵の陣から生捕ってくる智者はないか」と...
吉川英治 「三国志」
...智者といわれる隆景も...
吉川英治 「新書太閤記」
...学問があっても、智者でも、道心のない者には、その迷いは起らない...
吉川英治 「親鸞」
...お疑いあるな、善人も悪人も、智者も愚者も、男子(なんし)も女人も、ただ、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とのみ唱えて、深く思い入れ給うならば、百人が百人ながら、往生には洩れぬものでござる――往いて生れざる者は一人もあるべきはずのものではござらぬぞ...
吉川英治 「親鸞」
...案外な智者ではある...
吉川英治 「源頼朝」
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