...宗教は詩人と愚人とに佳(よ)くして実際家と智者に要なしなどと唱うる人は...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...まずヨブを以て智者にあらずと断じたるのち...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...寒山が『智者君抛レ我...
大町桂月 「十和田湖」
...さすがの智者も矢弾(やだま)つづかず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...怯者懼(おそ)れ、勇者奮(ふる)い、愚者驚き、智者憂い、人心動乱、停止する所を知らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...反つて人の理窟を喋々するを笑ふ是れ所謂る知つて言はざる大智者を學ぶに在る乎將た彼は議論よりも實行を主とするを以て平生の務とするに由る乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或時天台智者大師(ちしゃだいし)の本意を探り...
中里介山 「法然行伝」
...もろもろの智者たちのさたし申さるる...
中里介山 「法然行伝」
...主張の長所を認むるの点において智者である...
夏目漱石 「作物の批評」
...まるで矛盾した事は智者にも愚者にも深秘らしく聞えますからね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...智者の聞くことを好まぬ響だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...智者大師はその名を智(ちぎ)といって...
柳田國男 「日本の伝説」
...智者が智に囚(とら)われて...
吉川英治 「黒田如水」
...ひそかにわしへ申しおった」「何といいましたか」「気のどくだが智に溺るる智者の相だと...
吉川英治 「新書太閤記」
...漢土(かんど)の智者謀将(ぼうしょう)にもまさる者だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤穂にも智者がいる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...学問があっても、智者でも、道心のない者には、その迷いは起らない...
吉川英治 「親鸞」
...お疑いあるな、善人も悪人も、智者も愚者も、男子(なんし)も女人も、ただ、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とのみ唱えて、深く思い入れ給うならば、百人が百人ながら、往生には洩れぬものでござる――往いて生れざる者は一人もあるべきはずのものではござらぬぞ...
吉川英治 「親鸞」
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