...智者を待つて後始めて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...この智者にしてなおかつこうであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...智者(ちしゃ)は惑わず夜に入ると...
海野十三 「空襲警報」
...如何(いか)なる智者も識者もこれを能(よ)く救うものはあるまい...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...もつと天臺の智者大師のひろめられたものの方に近いやうでございます……...
田山花袋 「道綱の母」
...智者に在(あ)りて何の擬議(ぎぎ)かこれあらん」といい...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何となればだ、今の徳川の旗本にはあれだけの男を産み得られないのだ、智者はある、通人はある、アクは抜けている、だが、今の徳川旗本にはあの蛮勇がない、勝(かつ)のような滅法界の智者はいる、山岡鉄太郎がどうとか、松岡万(まつおかよろず)がこうとか、中条なにがしがああのと言うけれど、皆、分別臭い、問答無用でやっつける奴がいない、皆、利口者になり過ぎている、原始三河時代の向う見ずは一人もいないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もろもろの智者たちのさたし申さるる...
中里介山 「法然行伝」
...政府は衆智者の集まるところにして一愚人の事を行なうものと言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しかし尊王家の智者は其智慧の光を晦(くら)ますことを努めた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...智者横井は四十歳であつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...己(おのれ)は智者を以て自ら居るわけではないが...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...智者大師はその名を智(ちぎ)といって...
柳田國男 「日本の伝説」
...智者ではなかったかの...
吉川英治 「大岡越前」
...曹操ほどな智者も...
吉川英治 「三国志」
...幾十人の智者(ちしゃ)軍師(ぐんし)もいることじゃ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの智者――武勇もある一益が...
吉川英治 「新書太閤記」
...漢土(かんど)の智者謀将(ぼうしょう)にもまさる者だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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