...十分に智者でさえあり得る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...「智者は惑はず、勇者は懼れず」といふ...
海野十三 「恐怖について」
...「智者は惑わず、勇者は恐れず」という格言がある...
海野十三 「空襲警報」
...智者は秩序を愛するね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...そして愚者におけるよりも智者においてさらに危険だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日月は欺(あざむ)くとも己れを欺くは智者とは云われまい...
夏目漱石 「一夜」
...主張の長所を認むるの点において智者である...
夏目漱石 「作物の批評」
...智者を以て人より目せらるゝもの...
夏目漱石 「人生」
...才人は才に斃(たお)れ、智者は智に敗れ、苦沙弥君のような癇癪持(かんしゃくも)ちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんに罹(かか)る……」「ひやひや」と迷亭君が手をたたくと、苦沙弥君はにやにや笑いながら「これでなかなかそう甘(うま)くは行かないのだよ」と答えたら、みんな一度に笑い出した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...眞の智者は生と共に必ず死を思ふであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...いわゆる智者にして愚を働くものというべし...
福沢諭吉 「学者安心論」
...智者大師(ちしやだいし)の滅後(めつご)に...
森鴎外 「寒山拾得」
...しかし尊王家の智者は其智慧の光を晦(くら)ますことを努めた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...智者横井は知行二百石足らずの家とは云ひながら...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...賈の慮(おもんぱか)りは、唯々世人の誹(そし)りを防がんためで、曹家の子、ついに帝位を奪えりと、世の智者どもが、口をそろえて誹(そし)りだしては、怖ろしいことでございますからな」「では、三度勅使を待つのか」「いやいや、こんどはそっと、華(かきん)へ内意を通じておきましょう...
吉川英治 「三国志」
...ひそかにわしへ申しおった」「何といいましたか」「気のどくだが智に溺るる智者の相だと...
吉川英治 「新書太閤記」
...智者といわれる隆景も...
吉川英治 「新書太閤記」
...知性に疲れた智者の破綻(はたん)じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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