...智者を待つて後始めて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...国にもしかかる「愚かなる智者」のみありて...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...怯者懼(おそ)れ、勇者奮(ふる)い、愚者驚き、智者憂い、人心動乱、停止する所を知らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は山を楽むの仁者たるよりは水を楽むの智者たるを喜べり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...才人は才に斃(たお)れ、智者は智に敗れ、苦沙弥君のような癇癪持(かんしゃくも)ちは癇癪を利用さえすればすぐに飛び出して敵のぺてんに罹(かか)る……」「ひやひや」と迷亭君が手をたたくと、苦沙弥君はにやにや笑いながら「これでなかなかそう甘(うま)くは行かないのだよ」と答えたら、みんな一度に笑い出した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...見掛けによらない才智者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いわゆる智者にして愚を働くものというべし...
福沢諭吉 「学者安心論」
...智者上にありて諸民を支配し上の意に従わしめて可(か)なり」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あらゆる時代の最も有能の智者に霊の未来の存在を指示した自然宗教の光明を拒否している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし尊王家の智者は其智慧の光を晦(くら)ますことを努めた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...寧(むし)ろ智者の事ならんや...
山路愛山 「英雄論」
...――智者ハ却(カエ)ッテ智ニ溺ル――...
吉川英治 「黒田如水」
...如何なものでしょう」「なぜそちはよろこばんか」「でも、孔明は智者です...
吉川英治 「三国志」
...田楽狭間(でんがくはざま)は、この道を真東(まひがし)よな」柴田権六とか林佐渡とかいう重臣たちは、むしろ物見の報告を、非常な惑いと、危惧をもって聞いたので、信長の直感と、その驀進(ばくしん)ぶりを、たって止めたが、信長は肯(き)かず、「卿(けい)ら、老朽の智者ども、この期(ご)になお、何を惑うぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...智者賢人もくるめて人はおよそ凡下(ぼんげ)なものと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな馬鹿な真似をなさる大石様でもあるめえし、他にも、智者はいる筈だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...赤穂にも智者がいる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いったい彼は、稀世(きせい)の大馬鹿者か、それとも、天下の大智者か...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??