...次第に彼は智慮と弁舌とを十分に働かせる落ち着きを取り返していた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...神明は彼より智慮を取去りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...最も智慮の徳を知る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...智慮に於てもミケーネー族人中に秀でたる――彼れ戰勝の光榮を今ヘクト,ルの手に讓る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大岡氏は旧国民派中には比較的智慮に富める人物なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是非とも男子の体力と智慮とに俟たねばならぬので...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...しかしその何のためたるやは智慮深き吾輩には頓(とん)と了解し難い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もしこの国に年若く姿貌(すがたかたち)端正にして智慮に富み...
南方熊楠 「十二支考」
...今の智慮あり趣味ありまた感化力ある人たちの...
柳田国男 「木綿以前の事」
...後に来る者に引継いで行ったものばかりでいわゆる智慮(ちりょ)ある人々は一向にこれに干渉していないのであった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...仙人などと違って存外に智慮もなく...
柳田国男 「山の人生」
...単なる人間の智慮分別といわんよりもむしろ具体的に紙の力...
柳田国男 「雪国の春」
...弁慶が腕力ばかりで智慮乏しく...
柳田国男 「雪国の春」
...わけてその外交的な遠謀と智慮にかけては...
吉川英治 「上杉謙信」
...こうした彼の智慮と周到な用意も...
吉川英治 「上杉謙信」
...曹操の智慮にみな感服した...
吉川英治 「三国志」
...その智慮(ちりょ)を敢(あ)えて敬して...
吉川英治 「新書太閤記」
...智慮ぶかい眸をしていた...
吉川英治 「茶漬三略」
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