...」廻廊の縁の角あたり、雲低き柳の帳(とばり)に立って、朧(おぼろ)に神々しい姿の、翁の声に、つと打向(うちむか)いたまえるは、細面(ほそおもて)ただ白玉の鼻筋通り、水晶を刻んで、威のある眦(まなじり)...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...ただしこの水晶宮の大観にいたっては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...針状結晶の多いことはよいとして、そのほかに、六花(りっか)、角板、砲弾型、角柱、側面結晶など、ほとんどあらゆる型の結晶がまじっている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...結晶の構造が如何に精巧なものであるかを示す一番かんじんの点が...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...一般の人々に雪の結晶がそういうものだと思い込ませるようになったのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...そういう結晶は何とかして顕微鏡の下に垂直に立てて...
中谷宇吉郎 「雪」
...見事に発達した美しい霜の結晶がいくらでも出来るので大いに力を得たのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...これも同種の天然雪の結晶...
中谷宇吉郎 「雪」
...雪の結晶を細い毛で宙吊りにして密閉しておくと...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...逆に或(あ)る一定の結晶を指して...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...その一つ一つの結晶に全く同じものが二つとはないのである...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...こんな結晶を見暮していると...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...面白いことにはこうして出来る結晶は大抵天然の雪と同じ位の大きさのものである...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...とにかく日本の科学の結晶が...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...それを晶子さんの常套手段だとするのは当つて居ない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...久しぶりで昔の晶子調が出て来た珍しさを感じてその当時読んだ記憶がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その眼は最前(さっき)の通り黒水晶のように静かに澄み切っていた...
夢野久作 「暗黒公使」
...まぎれもなく彼がかつて手にしたことのある水晶の栓に相違ない...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??