...何時もの通り晴れ晴れと...
芥川龍之介 「南京の基督」
...寒くとも気分は晴れ晴れしますから...
有島武郎 「或る女」
...―――」晴れ晴れとした午後の外光を遮(さえぎ)って...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...……四月十八日晴れ晴れとした...
種田山頭火 「其中日記」
...大きな廊下がその左右にあるのもあまり晴れ晴れしかつた...
田山録弥 「浴室」
...その顔はだんだん晴れ晴れして来た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...晴れ晴れと春めいた気持の好い表情は...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...想像するだけでも私は胸の奥底まで晴れ晴れとするようないい心持ちがする...
寺田寅彦 「解かれた象」
...心が晴れ晴れして来ますわね……」アリョーシャは顔を赤らめて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もう次の瞬間には晴れ晴れとなっていました...
豊島与志雄 「香奠」
...恒夫は急に晴れ晴れとした所へ出たような気がした...
豊島与志雄 「同胞」
...此處の晴れ晴れしい秋空を想像してはいけない...
南部修太郎 「疑惑」
...やがて隣の細君の姿が現れると「いずれ煮(た)いて食べる時には少しずつお頒けしますよ」と妻は晴れ晴れと云うのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...晴れ晴れとならぬ自分の気持が不思議だった...
火野葦平 「花と龍」
...そして、小さいながらも充実した文化をもつ人民の日本として、晴れ晴れと、自信にみちた明るい瞳をもって世界に登場しようと希うのである...
宮本百合子 「木の芽だち」
...山中の途(みち)は陰気であったが山荘のながめは晴れ晴れしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...晴れ晴れしゅう進んでおった蔵元屋の祝言の支度が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...その日晝間暑かつたそれだけに星は晴れ晴れと冴えて光つてゐた...
横光利一 「草の中」
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