...」「何にも持たねえ、茶代が無えぜ...
泉鏡花 「浮舟」
...その分で茶代もハズムと思っていると大当違(おおあてちが)いだよ」と宗匠は引受けて弁じ立てた...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...四人の頭で壹圓の茶代をだすと...
小穴隆一 「二つの繪」
...茶代は、目をつぶつて去る...
大町桂月 「春の筑波山」
...そうして茶代をいやというほど大ふんぱつして...
太宰治 「母」
...と田山白雲が若干の茶代を置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番茶代をやって驚(おどろ)かしてやろう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...――宿屋へ茶代を五円やるのはいいが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...――ツイ今しがた餘分の茶代を置いて外へ出て行つた若い男があつたらう」「え」「二十二三の一寸良い男だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八時起き、宿の勘定二日間で九十六円、茶代は廃止、女中のも入ってゐる、十時前に宿を出る、下呂駅十時三十分発、名古屋へ二時着、つばめ発車迄間があるので、タクシーで敷島パン迄行き、昼食する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...糸目をつけぬ茶代や...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...茶代(ちゃだい)の多少などは第二段の論にて...
森鴎外 「みちの記」
...耐らなくなったか茶代を置いてそそくさと去る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...と「茶代を置くよ」と言い捨てて立ち上る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...慌てて茶代の礼を云いに来た亭主が...
夢野久作 「名娼満月」
...私達四人の茶代を加へて弐円弱であると云ふのに...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...茶代を取ってくるなンて...
吉川英治 「江戸三国志」
...そっと茶代以上の志をあげたらしく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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