...晴々しい心地に今日なり得たのは全く土地解放の結果です...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...晴々しい気持で船に乗込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...晴々しい顔つきをしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...晴々しい気持で考えていたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...凝乎(じっ)と大空を眺めていると亡った妻も微笑(ほほえ)みながら「今日は珍しい方のお墓にお詣りをして来て下すったのね」と今にもそこに現れて来そうなほど晴々しい気持がしていた...
橘外男 「逗子物語」
...晴々しい顔をして傍(そば)へ返って来た葉子を見ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...少しの翳(かざ)しも止(とど)めない晴々しい麗しさであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...私はどんなに晴々しい心地であったか! それは...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...また急に晴々しい言葉になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...晴々しい黄昏(たそがれ)で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...幸福の殿堂に一散に飛び込む者のやうな晴々しい眼を輝かせた...
牧野信一 「海棠の家」
...ウラル山やイタリーでは胸のすく程晴々しい喜びが雲のやうに湧いた...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...晴々しい朝の氣になほ幾日かのたのしい夢が續くのを占つたかひもなく...
水野仙子 「夜の浪」
...言語には晴々しい北国(ほっこく)の音響があって...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...角の上へ三宝を置きその上で見事な逆立ちなど晴々しい水上の芸当...
山本笑月 「明治世相百話」
...根岸競馬の花火が晴々しい爆音をひろげた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...眠らずとも晴々しい顔で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...最初にそれ始めた私の心の調子はどうしても平常の賑かな晴々しい所に歸つて行かなかつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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