...晴々しい面色(おももち)で...
泉鏡花 「婦系図」
...始めて晴々しい笑顔をつくった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...晴々しい顔をして傍(そば)へ返って来た葉子を見ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...少しの翳(かざ)しも止(とど)めない晴々しい麗しさであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...いつも穏やかな晴々しい顔をしていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...何だか急に未知の世界を覗いたような晴々しい気持になりました...
豊島与志雄 「香奠」
...土手を北へ通ふ時おふさの顏は晴々しい微笑を含んで居るのである...
長塚節 「おふさ」
...晴々しい彼らの様子と自分の内面生活とを対照し始めるようになった...
夏目漱石 「道草」
...入って来い」奥から思ったよりも晴々しい平次の声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな晴々しいものがお互ひの心にあつた...
林芙美子 「多摩川」
...今日は実に晴々しいんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...久しぶりで胸の晴々しい気持を味つた...
牧野信一 「池のまはり」
...あたしのやうに気分が晴々しい!」時には...
牧野信一 「F村での春」
...幸福の殿堂に一散に飛び込む者のやうな晴々しい眼を輝かせた...
牧野信一 「海棠の家」
...今朝は!」斯う云つた藤村の晴々しい声で私は...
牧野信一 「環魚洞風景」
...ウラル山やイタリーでは胸のすく程晴々しい喜びが雲のやうに湧いた...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...角の上へ三宝を置きその上で見事な逆立ちなど晴々しい水上の芸当...
山本笑月 「明治世相百話」
...最初にそれ始めた私の心の調子はどうしても平常の賑かな晴々しい所に歸つて行かなかつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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