...同様に見えるばかりでなく、彼等は皆背が低く脚が短く、黒い濃い頭髪、どちらかというと突き出た唇が開いて白い歯を現わし、頬骨は高く、色はくすみ、手が小さくて繊美で典雅であり、いつもにこにこと挙動は静かで丁寧で、晴々しい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...晴々しい面色(おももち)で...
泉鏡花 「婦系図」
...そこには晴々しい笑顔をうかべた二十七八歳と思われる青年の顔がありました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...晴々しい気持で船に乗込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...凝乎(じっ)と大空を眺めていると亡った妻も微笑(ほほえ)みながら「今日は珍しい方のお墓にお詣りをして来て下すったのね」と今にもそこに現れて来そうなほど晴々しい気持がしていた...
橘外男 「逗子物語」
...晴々しい顔をして心の中で叫んだ...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...おっ母さんと俺が困るだけさ――」走る自動車のなかでとも子は晴々しい気持になった...
戸田豊子 「歩む」
...何だか急に未知の世界を覗いたような晴々しい気持になりました...
豊島与志雄 「香奠」
...生きたという晴々しい心だけで満足して...
豊島与志雄 「生活について」
...晴々しい呼び声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...また急に晴々しい言葉になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...入って来い」奥から思ったよりも晴々しい平次の声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな晴々しいものがお互ひの心にあつた...
林芙美子 「多摩川」
...幸福の殿堂に一散に飛び込む者のやうな晴々しい眼を輝かせた...
牧野信一 「海棠の家」
...妻は夫の晴々しい顔を見てゐた...
水野仙子 「散歩」
...言語には晴々しい北国(ほっこく)の音響があって...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...根岸競馬の花火が晴々しい爆音をひろげた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...眠らずとも晴々しい顔で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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