...晴々しい面色(おももち)で...
泉鏡花 「婦系図」
...始めて晴々しい笑顔をつくった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...そこには晴々しい笑顔をうかべた二十七八歳と思われる青年の顔がありました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...何か教育上の大発見でもしたやうな晴々しい顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
...晴々しい気持で考えていたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...晴々しい呼び声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...故郷の友達でもやって来たような晴々しい面色になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...土手を北へ通ふ時おふさの顏は晴々しい微笑を含んで居るのである...
長塚節 「おふさ」
...晴々しい彼らの様子と自分の内面生活とを対照し始めるようになった...
夏目漱石 「道草」
...入つて來い」奧から思つたよりも晴々しい平次の聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日は実に晴々しいんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...幸福の殿堂に一散に飛び込む者のやうな晴々しい眼を輝かせた...
牧野信一 「海棠の家」
...――純造の声は急に晴々しい快活な調子に変つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...妻は夫の晴々しい顔を見てゐた...
水野仙子 「散歩」
...晴々しい朝の氣になほ幾日かのたのしい夢が續くのを占つたかひもなく...
水野仙子 「夜の浪」
...言語には晴々しい北国(ほっこく)の音響があって...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...角の上へ三宝を置きその上で見事な逆立ちなど晴々しい水上の芸当...
山本笑月 「明治世相百話」
...眠らずとも晴々しい顔で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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