...小人というものは首や胴体は普通の人間と変りはない...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...普通の人がこの関係については充分の注意を払わないで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...普通の人間として解し難きことは...
高木敏雄 「比較神話学」
...ところが生憎にも此の偏見から脱却することは普通の人間にとつて非常に困難なことである...
橘樸 「支那を識るの途」
...普通の人間の心理ではとてもわからない...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...統計上狂者には普通の人よりも眼の色が薄く髪の色が濃いのが多いという事である...
寺田寅彦 「話の種」
...今日普通の人間世界ではエロティシズムの全盛である...
戸坂潤 「社会時評」
...兄さんは時々普通の人に解らないような事を出し抜けに云います...
夏目漱石 「行人」
...病院の前も何べんとなく往復したが普通の人間に会うばかりである...
夏目漱石 「三四郎」
...しかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間は普通の人間ではない...
夏目漱石 「三四郎」
...普通の人間以外の心理作用を有するかと怪まるる風来坊(ふうらいぼう)が飛び込んで来たので少々その突然なるに面喰(めんくら)っているところである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...多く普通の人間を拵(こし)らえる手段となっているのであろうから...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...「喜劇は普通の人よりもより悪しき人々を模倣せるものなり...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...やはり普通の人間の顔が参考になるといふ場合があるものなんですかね?」などと開き直つて質問したりした...
牧野信一 「病状」
...世間一般普通の人々にはそれでよいので...
牧野富太郎 「植物記」
...普通の人としての面がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...普通の人の食物は単調単味に過ぎるようだが五つの味が互(たがい)に化学作用をすると消化も好(よ)し心持(こころもち)も好い...
村井弦斎 「食道楽」
...みな尋常普通の人として受け取り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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