...何にもしないで懐手(ふところで)をしてブラブラ遊んでいると外(ほか)思われない二葉亭の態度や心持を慊(あきた)らなく思うは普通の人の親としての当然の人情であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...昼間は普通の人間なんだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...普通の人間を造る...
大隈重信 「女子教育の目的」
...普通の人から来た普通の手紙として破くに忍びなかった妻の心を色々と想像して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...普通の人達の受けることの出来ないほどの敏感と細かい観察とを以て受けた人である...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...普通の人だって心の平和をかき乱されずにいられるものではありません...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...やっぱり普通の人が普通時候の挨拶(あいさつ)に述べる用語以外に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...この境界に入ればすでに普通の人間の状態を離れて...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...なにしろあまり長く生きていると、普通の人間が、どん/\死んでゆくことなど、別に惜しくもなんともなくなるでしょう...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...普通の人はその姿から推してこれを怪訝に思うであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...普通の人には分らないから...
牧野富太郎 「植物記」
...普通の人とは、どっかちがっている...
三好十郎 「冒した者」
...私は普通の人間で普通の芸術家であり――すくなくとも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「少しでも普通の人らしい気分が帰ってくる時まで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「私は昔もこんな時には普通の人のような祈祷も何もしていただかないで自然になおったのですから」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...普通の人にはならずにこの世でよく仏勤めのできる境遇を選んで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...普通の人とは反対の方法をとった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実は普通の人とチットモ変らない男ぶりのいい虫も殺さない恰好で...
夢野久作 「二重心臓」
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