...この時代にはもはや文字記録は寺院僧侶という有権階級のみに限られた私有財産ではなくなって普通の人民階級中にも広がっていた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...普通の人間は、日本人が数千の漢字を覚え、その支那の名称と、それの日本語の同意語をも覚えていなくてはならぬことが、如何に途方もない重荷であるかを、考えた丈で目が廻る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...つまり普通の人間が...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...普通の人たちの間であのやうな物を取扱ふのは...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...今では普通の人たちも買っている...
高見順 「如何なる星の下に」
...ところが生憎にも此の偏見から脱却することは普通の人間にとつて非常に困難なことである...
橘樸 「支那を識るの途」
...おそらく普通の人には想像も及ばぬ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それに華族ともあろう者が何か普通の人間の真似をするにも程というものがあるのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...従って東風君の身体で普通の人間らしいところは肩から腰までの間だけである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それだけ普通の人だった...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...もっともそのときには、普通の人間も、二三人ずつ立派な人を招くことにします...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...「どの人も皆普通の人よりか丈夫そうじゃないか...
堀辰雄 「菜穂子」
...緑色で不顕著で普通の人々には山吹の実と同じように気が付かずスゲには実が無い位に思っているものであるから...
牧野富太郎 「植物記」
...普通の人は、ドッと出ると非常に驚愕して思わず息をつめるのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは普通の人には出来にくい事です...
三好十郎 「恐怖の季節」
...桃園のお邸(やしき)は北側にある普通の人の出入りする門をはいるのは自重の足りないことに見られると思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは不幸を感受することが普通の人よりも深い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...普通の人間の片足がする通りに...
夢野久作 「一足お先に」
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