...それ迄普通の針しか使用していなかった彼は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かくの如きはむしろ俳句としては普通のことであって...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...普通の僧侶とは違つてゐる...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...胡麻味噌に浸された鯛の繊肉を普通のおかずのようにして飯とは別々に食ってそうして最後に茶を別々に飲んでいた...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...常識水準をば普通の平均値以上に押し上げているものであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...本質的な点をいえば、科学者が研究室でやっている仕事では、普通の人々が、家庭や職場でやっていることと、全く別の技法(テクニイク)が使われているように、皆が思い込んでいる...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...普通のビールとコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールとコーヒーである...
夏目漱石 「三四郎」
...彼の室は普通の日本間であった...
夏目漱石 「それから」
...どうもすくなくとも普通のことを知らない...
夏目漱石 「道楽と職業」
...普通の人間に立ち還ったような気になれたので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...普通の人間の程度以上に釣るし上げて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何もない普通の道を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...第十一 ペラオチキン飯はペラオ飯の上等で先ず普通のペラオ飯を二合ほど炊いておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...圖版の多數なること到底普通の出版物の比でなかつたので...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...わたしにきわめて普通のことであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その用法はまた普通の乞(こ)い請(こ)うとも別であるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...決して普通の意味で幸福といわれるべきものではない...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...私は伯林(ベルリン)の松下旅館で一晩泊(とま)つて翌日普通の二等車にさへ乗れば楽に巴里(パリイ)へ着かれると思ふのであるが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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