...晦冥陰慘(くわいめいいんさん)...
泉鏡花 「花間文字」
...かの退職金――大晦日(おほみそか)に都合して貰つた――三分の二を手にした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そんな浅墓(あさはか)な韜晦(とうかい)は...
太宰治 「新ハムレット」
...或る年の師走(しわす)の晦日(つごもり)に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お上の眼は晦(くら)ませても俺の眼は誤魔化(ごまか)せねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曾(かつ)て二十年前の大晦日の晩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああして結婚後すぐ金を浚(さら)って姿を晦(くら)ました男ではあるが...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...家臣たちが亡命して身を晦(くら)ますために元の姓を秘してその土地の名をとり三木と称したのに始まると伝えられている...
三木清 「読書遍歴」
...これでいよ/\大晦日(おほみそか)を迎へる準備はできたといふわけだつた...
宮地嘉六 「老残」
...六月晦日御祓(みそかみそぎ)の頃より咲初(さきそむ)る心ならむと余(わが)考也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」「晦日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次に文政八年三月晦(みそか)に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...多分は月送りの旧六月晦(みそか)で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ふたたび天地開闢(かいびゃく)前の晦冥(かいめい)がきたかと思われた...
吉川英治 「三国志」
...あたりを晦冥(かいめい)にしてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むしろ晦冥濛々(かいめいもうもう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...一天の陽もなお晦(くら)いほどだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三の者を後に連れ宵の大晦日(おおみそか)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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