...しかし今は幸いにも無事に如来の目を晦(くら)ませ...
芥川龍之介 「尼提」
...自分の所説に晦渋の衣を覆っていたものらしい...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...七月の晦日(みそか)の夜に見ゆるのである...
井上円了 「おばけの正体」
...三人は三人互いに姿を晦(くら)まして...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...九月晦日より病に臥(ふし)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...大晦日(おおみそか)の晩に...
田山花袋 「蒲団」
...その年の大晦日(おおみそか)の除夜の鐘の鳴り出した時であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...こんなことで私の眼を晦まそうなんて...
久生十蘭 「魔都」
...「六月晦日墨水即事」の七絶がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暮の大晦日の夜一年中の小言を...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「東作が晦日(みそか)の夜に見た満月です」その翌日は二百十日前の曇天で...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...黒血大地をさらに晦(くろ)うし...
吉川英治 「三国志」
...天地も晦(くら)くなってしまった...
吉川英治 「三国志」
...燈籠祀(とうろうまつ)りのあとは昼も晦(くら)く...
吉川英治 「三国志」
...その衆評はみな暗に兄君たるあなたの才徳を晦(くろ)うするものではありませんか」「でも...
吉川英治 「三国志」
...まったく晦冥(かいめい)な天地とはなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...はやその年の大晦日(おおつごもり)であったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...ドリアンは屡々姿を晦(くら)ました...
渡辺温 「絵姿」
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