...行方を晦ますのに都合が好いものですから」この小虎の物語で...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...女は已(すで)に行方を晦(くら)ましていたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...大晦日が直(じき)に来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...そして自分の理性を晦まして...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...十二月晦日...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...晦澁卑俗なるの故を以て斥けられざれば幸なり...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...天地が白夜の晦冥とでもいうように...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...事(こと)に乏(とぼ)しい一小家族(いちせうかぞく)の大晦日(おほみそか)は...
夏目漱石 「門」
...大晦日(おほみそか)の晩の雪の中に棄ててあつた女の兒のことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大晦日(おおみそか)までは払わんことにしているぞ――その代り大晦日の晩は何百両でも一ぺんに払ってやる」そう言う声は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「大晦日草紙(おおみそかぞうし)」とかいったように覚えているが...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...約束は今日と言ふ大晦日(おほみそか)のひる前...
樋口一葉 「大つごもり」
...もう大晦日(おおみそか)という冬の夜ふけの停車場...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...古來凡庸の人と評し來りしは必ず誤なるべく北條氏を憚りて韜晦(たうくわい)せし人かさらずば大器晩成の人なりしかと覺え候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...大晦日(おおみそか)に築地(つきじ)の弘文堂へ買いに往った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...仲井さんほどの人がこんな所に埋もれている法はないどうして貴方はこんなふうに韜晦(とうかい)しているのであるか...
山本周五郎 「陽気な客」
...諸国どこ晦(くら)くなく漂泊(さまよ)い歩きましたうちに...
吉川英治 「新書太閤記」
...それに反して濛々(もうもう)と晦(くら)い...
吉川英治 「新書太閤記」
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