...君はあの大晦日(おおみそか)に迫ると...
海野十三 「火葬国風景」
...犯跡を晦(くら)ますために暴れ石のからくりを弄(ろう)する……そうだ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...二十一年の十二月の大晦日(おおみそか)の晩...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...税関の一時押収という探偵の眼を晦(くら)ますに絶好な抜け裏を通って...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...十四私は長い間大晦日かその前の晩かに...
田山花袋 「日本橋附近」
...あとはもう天地晦冥...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...晦と朔旦との境界をなす瞬間は...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...晦つきて朔に転じ...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...こうして忙がしい大晦日に...
夏目漱石 「門」
...とうとう大晦日の夜は修繕に来られなかったということでした...
久生十蘭 「魔都」
...今月と言ってももう晦日(みそか)だから...
正岡容 「圓太郎馬車」
...多分は月送りの旧六月晦(みそか)で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この事件に関するあらゆる不思議な現象を自由自在に弄(もてあそ)びつつ衆目(しゅうもく)を晦(くら)ましているに違いない……と初めからきめてかかっているのに対して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そのまま行衛(ゆくえ)を晦(くら)ましてしまったものだそうです...
夢野久作 「二重心臓」
...――いかんせん彼は北京の案内に晦(くら)かったし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天地は灰色の晦冥(かいめい)につつまれていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...きょう一日しかないという大晦日(おおみそか)の昼...
吉川英治 「宮本武蔵」
...敵持つ政右衛門の自己韜晦(とうかい)や...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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