...流産せる經驗はその死骸を晒す...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕は此等の野次馬の前に自分の肉體的な顏をさへ晒すに堪へない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...之を危險に晒すことを恐れると云ふ事でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...今こうして賑かな人通りにむくろを晒すのも...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...妻も生き耻を晒すことになります...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...一山唯錦を晒すが如きに...
大町桂月 「房州紀行」
...何山姫に布晒すらん」と詠ずるもの...
高木敏雄 「比較神話学」
...残らず白日の下に晒すことだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...薄明(うすあかり)を食べてゐる橋の下で友禅染を晒すのだとかいふ黝(くろ)い水が産卵を終へた蜉蝣(かげろふ)の羽根を滲ませるおまへはもう 暗い部屋へ帰つておくれ色褪せた造りものの おまへの四肢(てあし)の花々で貧血の柳らを飾つてやることはないコンクリートの護岸堤は 思ひのままに白(しら)けさせようおまへはもう 暗い部屋へ帰つておくれああ おまへの歯はよく切れるさうな...
富永太郎 「無題 京都」
...身を晒すことはたまらないのだ...
林芙美子 「あひびき」
...あさましい死体を晒す事を考えると侘しくなってくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その調子で皆の前に身を晒すようでは何事にも成功しないわよ」「姉さん」ウージェーヌが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...美貌を陽光に晒すも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...全て白日のもとに晒す事も出来るが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...飯山地方ではあの紙の原料である楮の皮を晒すのにそこの雪を利用いたしております...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...外(と)つ国(くに)までも晒すやうな……不忠...
夢野久作 「白くれない」
...チャカポコ外聞晒す...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...飛沫のかかる瀬際に立って浴後の赤い素肌を晒すのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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