...広巳の眼の前には初春の寒い月の晩海晏寺(かいあんじ)の前の大榎(おおえのき)の傍で...
田中貢太郎 「春心」
...「これかつて相識るの燕帰来に似たり」と晏殊(あんしゅ)の春恨詞(しゅんこんし)の一節を口にした...
田中貢太郎 「蓮香」
...晏子春秋等の書は恐は後人の僞作也眞書には非ずといひ...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...呂子春秋は、その頃の百家の學者を集めて作つたものであるが、之を中心として韓非子、それから今少し上の荀子と云ふ樣な者、更に一段上の孟子、墨子と云ふ樣な者、その前後に關係ある管子、晏子春秋、國語、國策と云ふ樣な本によりて、更にその以前の古書を判斷し、それで始めて多少なりとも戰國の頃まで存在した經典の如何なる者たるかゞ解るのである...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...時運に激せられて旧習に晏如(あんじょ)たる事能(あた)はず...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...秩序)晏如と身を置いてゐる氣易さ...
中島敦 「かめれおん日記」
...厳寒ノ身ニ逼ルヤ吾ガ歯牙尽ク戦フテ汝独リ晏如タリ...
成島柳北 「祭舌文」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...問題の生物をして己れの棲息個処に晏然としていることが困難になったためであろうが...
武者金吉 「地震なまず」
...晏子(あんし)怪(あや)しんで之(これ)を問(と)ふ...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...(七三)假令(もし)晏子(あんし)にして在(あ)らば...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...ここにては晏子を指す...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...晏子出遭二之塗一...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...晏子薦以爲二大夫一...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...一刻も晏如(あんじょ)としてはいられない寂しさと焦躁(しょうそう)にかられていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...老公の側近から家中の正義の士がことごとく全滅の憂目を見るに知れきっているものを――晏如(あんじょ)として...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...代表的なものとして何晏の「集解」と朱子の「集註」とをあげ...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索