例文・使い方一覧でみる「時折り」の意味
スポンサーリンク...女猫（めねこ）を慕う男猫の思い入ったような啼声（なきごえ）が時折り聞こえる外（ほか）には... 
有島武郎 「クララの出家」
...われわれは時折り奇妙なまちがいをしでかす...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...時折り、たそがれの光りのなかで窓の下にじっとうずくまっている一匹をわたしは見わけたり見失ったり代わる代わるした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それが時折り砂のうちに呑みこまれるのが見られる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...然し村人の誰彼が時折り通りかかるのに対しては...
豊島与志雄 「土地」
...時折り昔住んでいた豆腐屋の裏口にのっそりと姿を現わす...
中村地平 「南方郵信」
...時折り牡山羊は檻から外へ滑（す）べり出て...
中村地平 「南方郵信」
...時折り木炭を隣村に運ばして貰っているのである...
中村地平 「南方郵信」
...時折り思いがけない方向に踏みこむけれど...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...時折り私が執筆の仕事等を携へて滞溜することのある海辺の旅舎だつた...
牧野信一 「心象風景」
...ものを云う時、舌をちょろつかせて甘えるようにするおしもの顔がいかにも子供子供していて可愛く、つい、それにほだされた夫人は、時折り、お春に隠してこっそりと帯〆だの半襟のような小物を買うてやるのだったが、いつからか、この内証事が娯しみになって、買物といえばおしもを供につれて出かけるのが慣しになり、常着類の柄模様を自分から見立ててやって、おしもの肩に掛けさせ、眼を細めて眺めている容子はいかにも満足気である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...時折り、竹鋏を持ち出した爺さんに塵芥（ごみ）箱の中をかきまわされて大根の尻っぽだの出し昆布の出殻をつまみあげられては、「勿体ないことをしくさる...
矢田津世子 「神楽坂」
...時折り不意な恐怖がやってきて...
矢田津世子 「反逆」
...それから後も時折りはきて食った...
柳田国男 「山の人生」
...こんなものは乱歩氏でなくては……」と時折りに思い思い今日に到ったものでした...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...時折り狂癲（きょうてん）の発作（ほっさ）があるよしが認（したた）めてある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時折り不可分に結合しているにかかわらず...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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