例文・使い方一覧でみる「時折り」の意味
スポンサーリンク...少年は時折り立ちどまって眼をあげるのでしたが... 
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...女猫（めねこ）を慕う男猫の思い入ったような啼声（なきごえ）が時折り聞こえる外（ほか）には...
有島武郎 「クララの出家」
...それに今なお時折り何彼と参考に開いて見ますので...
上村松園 「座右第一品」
...ばら／＼と時折り窓をかすめて落葉が飛ぶ...
相馬泰三 「夢」
...彼自身の見解をのべるのを時折り観察した――これははなはだ稀な現象で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それが時折り砂のうちに呑みこまれるのが見られる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...時折り彼は、さも苛だたしげな手つきで帽子をぬいで、禿げあがった額をハンカチでごしごし拭いた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...時折り俺たちをいたぶりに来る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...時折り腸（はらわた）にしみいるような...
中村地平 「霧の蕃社」
...牝（めす）にもオカラをやってくれよ」お浜は時折り...
中村地平 「南方郵信」
...彼は時折り選手に向つて非常な大声で声援を送つてゐたのを僕はさつきから気づいてゐたのだが...
牧野信一 「大音寺君！」
...この時折りの一致に余りに頼りすぎたために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...時折り、竹鋏を持ち出した爺さんに塵芥（ごみ）箱の中をかきまわされて大根の尻っぽだの出し昆布の出殻をつまみあげられては、「勿体ないことをしくさる...
矢田津世子 「神楽坂」
...時折りは、いつかしらず歌舞伎座の方を向いて歩いておりますのに心付きまして、何となく気が咎（とが）めますままにフイとほかの町すじへ外（そ）れて行きました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...時折り思い出したように感ずる胸のトキメキ以外には...
夢野久作 「鉄鎚」
...谷山一家の私に対する信頼は弥（いや）が上にも高まるばかり……そういう私も時折りは...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...ただ、棹の上に取り付けてある矢（や）の羽型（はがた）の風車が、これも彩色を無くしたまま、時折り、あるか無いかの風を受けて廻転しかけては、ク――ック――ッと陰気な音を立てているばかり……空は一面の灰色に曇って、今にも降り出しそうである...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...知性の夾雜物を時折り省みて闇然とする...
吉川英治 「折々の記」
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