...やっと御時宜が合いましたね...
...御時宜が悪くて、参加できずにすみません...
...会議の御時宜を調整しましょう...
...御時宜を逸してしまいました...
...御時宜にあったお土産を選んだ...
...何度も鉄冠子に御時宜(おじぎ)をしました...
芥川龍之介 「杜子春」
...取つて附けたやうな御時宜(おじぎ)をすると...
芥川龍之介 「トロツコ」
...彼は時宜(じぎ)に適すると適せざるとを問はず...
芥川龍之介 「手巾」
...手ん手に提灯(ちょうちん)をさし上げた大勢(おおぜい)の人々にお時宜(じぎ)をしていた...
芥川龍之介 「冬」
...丁寧にファウストにお時宜(じぎ)をした...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...お末にもそんな事を云ふのが時宜にかなつた事のやうに思ひなされて居たのだつた...
有島武郎 「お末の死」
...しかし大いに時宜に適する切実な勧告でなければならなかった...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...何の義理時宜(じんぎ)に...
泉鏡花 「怨霊借用」
...蕉門の付け合いには「時宜」ということを尊んだらしい...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それらを生存競争の闘技場に送り込むのも時宜に適するものではないか...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...いわば偶々時宜に適した(?)か当ったか...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この試みは非常に時宜に適したものであることは間違いないが...
戸坂潤 「社会時評」
...或る意味では警察が半ば知っていて時宜的に手心をしていた対象だと考えられるからである...
戸坂潤 「社会時評」
...或時宜門(ぎしゅうもん)の女院が中宮で一品(いっぽん)の宮を御懐妊の時に...
中里介山 「法然行伝」
...それ故時宜によっては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...私は何と云ふべきであらう? あゝ時宜(じき)を得た滿足な答へを思ひつかせてくれるやうな妖精(スピリット)はゐないのか! 空しいのぞみ! 西の風は私の周圍の常春藤(アイヴイ)に囁いたけれどどの優しいエイリエル(妖精の一つ)も言葉の仲介物としてその息を貸してはくれない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...読書不復解時宜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すこぶる時宜(じぎ)をえておると存じます...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索