...最近の「時勢」はどうですか? (What's the current situation?)...
...彼女は「時勢」に敏感でいつもニュースを見ている...
...今の「時勢」では、外出するのは危険な場合があります...
...この事業は「時勢」にあっていますか?(Is this business suitable for current circumstances?)...
...経済「時勢」によって、株価は変動することがある...
...但し道士も時勢には勝たれず...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...やはり時勢を待つより外はないと云(い)わなくてはなりません...
石原純 「ヘルムホルツ」
...全然時勢後れの骨董物となりさがりて...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...あの吹き捲くる嵐のやうな時勢に全く超然として自由に自己の天地に遊べたわけではない...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...そのはたらきかたは時勢の推移に順応しておのずから変化し...
津田左右吉 「日本精神について」
...沸々として時勢の児の血管中に煮え騰(あが)れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...時勢の変に際して政党内閣の避く可からざるを信ずるものなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...処(ところ)が御維新(ごゐつしん)此(こ)の方(かた)時勢(じせい)の変遷(へんせん)で次第に家運(かうん)の傾いて来た折(をり)も折(をり)火事にあつて質屋はそれなり潰(つぶ)れてしまつた...
永井荷風 「すみだ川」
...こは過(すぐ)る日八重わが書斎に来(きた)りける折書棚の草双紙(くさぞうし)絵本(えほん)の類(たぐい)取卸(とりおろ)して見せける中(なか)に豊国(とよくに)が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者(しゃ)」とことわり書したる女の前髪切りて黄楊(つげ)の横櫛(よこぐし)さしたる姿の仇(あだ)なる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...ヂェズイタ派の組織は近代の初葉に於いては時勢に適合したものであつたが...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...扨又時勢が移り變つて昨今世の中に排外主義が流行して居る今日...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...実に心細き時勢なれば売弘(うりひろめ)などは出来ざるものと覚悟して出版然る可し...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...時勢が変るにつれて評判も落ち...
山本周五郎 「ちゃん」
...このへんで時勢に合った仕事に乗り替えようじゃないか...
山本周五郎 「ちゃん」
...表面は幾年かの小康的平和にあつた時勢だつた...
吉川英治 「折々の記」
...この時勢に、そんな小人の業(わざ)を学んでどうするのですっ...
吉川英治 「三国志」
...あいにく時勢はその方向に流れてはおりません...
吉川英治 「私本太平記」
...時勢も喰い止まらねばならぬはず...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索