...最近の「時勢」はどうですか? (What's the current situation?)...
...彼女は「時勢」に敏感でいつもニュースを見ている...
...今の「時勢」では、外出するのは危険な場合があります...
...この事業は「時勢」にあっていますか?(Is this business suitable for current circumstances?)...
...経済「時勢」によって、株価は変動することがある...
...これは時勢遅れになったというので...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...悪辣無双(あくらつむさう)に切迫した時勢の手前も遠慮なく...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...この精神があって初めて今日の時勢に伴う十分なる実業的思想を発達させて知識を増進し...
大隈重信 「婦人に対する実業思想の急務」
...富を制するの時勢なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また以て松陰がこの時勢に遭遇して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「そういった時勢だからみんな苦しい...
徳永直 「冬枯れ」
...処(ところ)が御維新(ごゐつしん)此(こ)の方(かた)時勢(じせい)の変遷(へんせん)で次第に家運(かうん)の傾いて来た折(をり)も折(をり)火事にあつて質屋はそれなり潰(つぶ)れてしまつた...
永井荷風 「すみだ川」
...いつもながら今更のようにこの街の変革と時勢の推移とに引きつづいてその身の過去半生の事が思返されるのである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...再び帰って来たとき時勢は如何に著しく昨日(きのう)と今日との間を隔離させていたであろう...
永井荷風 「霊廟」
...その結果さすがに頑強を極めて居た東電(佐竹という人が社長で政友会の弗箱(ドルばこ)であったとの説もある)も時勢に抗し難くとうとう大値下を為すの已(や)むを得ざるに至った...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...その後時勢の急進とともに...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...その時々の時勢次第で...
三好十郎 「胎内」
...効果があった時勢だったんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...傾く時勢を見る時...
柳宗悦 「工藝の道」
...東都の能楽師等が時勢の非なるを覚(さと)って...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「――すぐ取囲んで、何者ぞと、取糺(とりただ)しましたところ、頭目らしき真っ先の男がいうには――自分ことは、黄祖の手下で、甘寧(かんねい)字(あざな)を興覇(こうは)とよぶ者であるが、もと巴郡(はぐん)の臨江に育ち、若年から腕だてを好み、世間のあぶれ者を集めては、その餓鬼大将となって、喧嘩を誇り、伊達(だて)を競い、常に強弓、鉞(まさかり)を抱え、鎧を重ね、腰には大剣と鈴をつけて、江湖を横行すること多年、人々、鈴の音を聞けば……錦帆(きんぱん)の賊が来たぞ!錦帆来(きんぱんらい)! と逃げ走るのを面白がって、ついには同類八百余人をかぞうるに至り、いよいよ悪行を働いていたなれど、時勢の赴くを見、前非を悔いあらため一時、荊州に行って劉表(りゅうひょう)に仕えていたけれど、劉表の人となりも頼もしからず、同じ仕えるなら、呉へ参って、粉骨砕身、志を立てんものと、同類を語らい、荊州を脱して、江夏まで来たところが、江夏の黄祖が、どうしても通しません...
吉川英治 「三国志」
...敗者のすがる神仏の力でこの時勢をささえようとした...
吉川英治 「親鸞」
...儒教(じゅきょう)で育てられた父の思想が時勢の変遷といっこうに合っていないにかかわらず...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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