...――それが時務を知るのである...
芥川龍之介 「上海游記」
...何んとなれば彼らの中には時務的経綸において...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その心事時務と違い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分が時務に通暁してゐる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...然るに其時務を弁ずるの迂濶なること斯の如きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もし時務の要求が漸(ようや)く増長し来(きた)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...すでに重要な政府の一機能となつて時務に參與してゐるなり...
吉川英治 「折々の記」
...「時務は怠れない」と...
吉川英治 「三国志」
...ほとんど役所の時務は何も見なかった...
吉川英治 「三国志」
...「時務、軍務などは、いくら多端(たたん)でも何ともせぬが、先帝(後醍醐)のお守(も)りにはとんと手を焼いたぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...一時務が待ちかねていた...
吉川英治 「私本太平記」
...決して時務に遅滞(ちたい)はいたしませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...絶えまなく時務を聴き...
吉川英治 「新書太閤記」
...知事の時文彬(じぶんぴん)が他念なく時務の書類に目を通していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...新たに時務を執った...
吉川英治 「平の将門」
...国許(くにもと)の家来たちの嘆きだの――そうしたものばかり見えて時務(じむ)の判断はつかなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...藩の時務を見たり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...平常の時務には、かえって、こういう人間が、人一倍、便利でよく働くものだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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