...何度も声の主(ぬし)に御時儀(おじぎ)をした...
芥川龍之介 「魚河岸」
...と同時に保吉は思わずお嬢さんへお時儀(じぎ)をしてしまった...
芥川龍之介 「お時儀」
...なぜまたお時儀などをしてしまったのであろう? あのお時儀は全然反射的である...
芥川龍之介 「お時儀」
...恭(うやうや)しげに時儀(じぎ)を致いて居つたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...何も云はずに時儀(じぎ)をしました...
芥川龍之介 「雛」
...旗人の細君にお時儀をしたとすれば...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...いよいよまた丁寧(ていねい)にお時儀(じぎ)をした...
芥川龍之介 「桃太郎」
...其の日は表の通用門から番人にお時儀(じぎ)をして這入って...
谷崎潤一郎 「少年」
...その度毎に婆さんはお時儀をするやうに頷いて...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...彼にお時儀(じぎ)をする気にはならないでしょう...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そいで私思わずお時儀(じぎ)してしまいましたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...恰も時儀盤の状の如く...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そしてお時儀をして...
豊島与志雄 「絶縁体」
...「はい」と一同(どう)が時儀(じぎ)をした...
長塚節 「土」
...女は片手を執られた儘時儀をするやうにしとやかに前へ屈んだ...
長塚節 「菜の花」
...母も叮嚀に時儀をした...
長塚節 「隣室の客」
...お婆さんは自分の前の煙草盆を私の方へ移して軽く時儀をした...
長塚節 「隣室の客」
...会う時にお時儀(じぎ)をするとか手を握るとか云う型がなければ...
夏目漱石 「中味と形式」
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