...同時に、何時の間にか、遠慮のない家族の一員として取り扱はれるやうになつた逸子の上にもその悩みは、ひし/\とかゝつて来た...
伊藤野枝 「惑ひ」
...何時の間にか書物に引きつけられた母親に物足りなくなつた子供は茶の間の方に逼つて行つた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...「欠けたる摺鉢にても、時の間に合ふを、茶道の本意...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...時雄は時の間(ま)に泥の如く酔った...
田山花袋 「蒲団」
...そしてそれも時の間に日影に乾いて行くのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...そうして彼は何時の間にか彼の実家へ引き取られていた...
夏目漱石 「道草」
...五時と六時の間に日が出た...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...何時の間にやら方角が變つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃江戸中の評判ですが」「さては、何時の間にやら、俺は江戸っ児の人別(にんべつ)を抜かれたかな」「大した好い女ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何時の間にやら三年も経ってしまいました」お栄の物語はこれで終りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何時の間にか離屋を脱け出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――やがて何時の間にか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その上に横はるH山には何時の間にか山のすぐ後の空に睡むさうな薄雲が棚引いてゐた...
原民喜 「潮干狩」
...時の間に隠くれけり庭も籬((まがき))も...
樋口一葉 「雪の日」
...暫時の間ヨロヨロと建物の周囲をさまよい歩いていたが...
久生十蘭 「魔都」
...出て来ないか?」何時の間に戻つてゐたのだらう! と雪江は怪しんだが...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...わたしは何時の間にか...
室生犀星 「とかげ」
...織田は何時の間にか三千挺の鐵砲をもつてゐたのである...
吉川英治 「折々の記」
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