...その時じたッじたッとぬれた足で階子段(はしごだん)をのぼって来る古藤の足音が聞こえた...
有島武郎 「或る女」
...四方のけしきのどかに見わたさるるに時じくに鶯鳴くも二荒のおくなる里は常春にして舟...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...半玉の時じゃアあるまいし...
岩野泡鳴 「耽溺」
...暫時じいっと考え込んで居られましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...今は確かに発明する時じゃない...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
......
武田祐吉 「古事記」
...十時じゃないか...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...「おおもう五時じゃ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...死を離れるの時じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...犬はよい潮時じゃと心得て...
中里介山 「大菩薩峠」
...段々早めて千秋楽は十時じまひのつもり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう真夜中二時じゃないですか」レスブリッジもそうだと分かり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その時じやんけんの連中がどつと笑ひ崩れて...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...反歌山ごしの風を時じみ寢る夜落ちず家なる妹をかけてしぬびつ「ときじみ」に説あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...あわてふためく時じゃあねえ――心をしずめて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そん時じきじきの御話で...
水上滝太郎 「遺産」
...どうしても生きて頂かなくてはという気持なのです」「今は生きる死ぬを問題にする時じゃない...
山本周五郎 「新潮記」
...こういう時じゃねえでしょうか」「もう百両出せというのか」「何しろ...
吉川英治 「治郎吉格子」
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