...時しも頃は若人の心が高きに向う晩春なので...
石川欣一 「可愛い山」
...時しも廊下を蹈鳴(ふみなら)して...
泉鏡花 「活人形」
...この時しも得三が犠牲(いけにえ)を手玉に取りて...
泉鏡花 「活人形」
...時しもあれや、運河の上(うへ)、大西洋定期船(たいせいやうていきせん)の汽笛(きてき)の聲...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...時しも冬の雪ふりつゞき雪吹(ふゞき)もやまざりければ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...40是まで諸神人界に係はりなくて遠のける時しも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...時しも十月中旬の事とて...
永井荷風 「上野」
...これだから寄席稼業は止められませんやと席亭大恐悦でいる時しもあれや...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...時しも秋、四方の水声はもっとも烈しい季節だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...時しもあれ、その時、彼の本領地の州(えんしゅう)から、続々早打ちが駆けつけて来て、「たいへんです...
吉川英治 「三国志」
...時しも建安四年六月...
吉川英治 「三国志」
...時しも十一月の寒さではあるし...
吉川英治 「三国志」
...時しも沛然(はいぜん)として大驟雨(おおゆうだち)が降ってきた...
吉川英治 「三国志」
...時しもしきりに都門へむかって...
吉川英治 「私本太平記」
...時しもあれ――ほど遠からぬところにあって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――時しも、すでに夕空、雲の流れも旗のようだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時しもその日は、朝からの大雪...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そんな孫どもや子息やまた、それにつながる係累(けいるい)の救われない生活ぶりを眺めていると、太政入道は、時にひとり憤(いきどお)ろしくなって、「いっその事、天譴(てんけん)があらわれて、こんな痴児(ちじ)はみな、海嘯(つなみ)に攫(さら)われてしまえ」と、世の為に憂うることもままあったが、時しもあれ、九月下旬、兵衛佐頼朝、其後モ生存アツテ、武総(ムソウ)ノ隅田河原ニ陣シ、千葉、上総、甲信、武相ノ諸源氏ヲ語ラヒ、兵員三万余騎ト聞エ、ソノ勢(イキホヒ)逐日(チクジツ)熾烈(シレツ)...
吉川英治 「源頼朝」
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