...そこには昼と夜ほどの懸隔(けんかく)を見出す事であろうと思われる位だった...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...さう云ふ昼と夜とが続いて...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...尤(もっと)も明り窓一つない洞内では昼と夜との区別はないわけである...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...昼と夜との境の陸地はうすぼんやりとあかるく見えるのであるが...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...梵(ブラーマン)(三五)の昼と夜である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...もし昼と夜とが歓びをもって迎えられるようなものであり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其説によれば、吠神話、即ち一般に印度日耳曼神話の根本思想は、光明神と暗黒の悪魔との争闘、昼と夜との争闘、太陽と暴風雲霧との争いなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...昼と夜とが逆なのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...しかしこの昼と夜との二つの光景を見る順序が逆であったら...
寺田寅彦 「試験管」
...昼と夜とが別々の世界になってしまった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...昼と夜との合間の半端な薄闇の頃...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...昼と夜の一部を彼といっしょに過ごしたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昼と夜とで様子の変ったのは?」「お柳ですよ」「なに」「あの踊りの師匠ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼と夜が入れ替ろうとする重たいような空気のなかで...
本庄陸男 「石狩川」
...これが源で昼と夜が転じてしまふかも知れない――いや...
牧野信一 「極夜の記」
...「滝野、君も古くから昼と夜とを転換してゐる生活を持つてゐるらしいが、君はどうだ、君は、昼と夜と、どつちの世界にほんとうの自分自身の姿を発見する?」「僕は――」滝野は突拍子もない声を挙げたが、そのまゝグッグッと喉を鳴して口ごもつた...
牧野信一 「蝉」
...昼と夜との対立のないところが薄明である...
三木清 「人生論ノート」
...彼等は昼と夜のように違つていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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