...その悪評を是認する為に...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...思想上の――更に嚴密に云へば規範としての民族主義の主張を是認することとは決して同一ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...醜と惡とを是認する事は到底考へ得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...甲は乙の二倍の代償を拂はねばならぬといふ事實を同時に是認するであらうか...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...斯く言へばとて予は決して今日の青年の思想的傾向を是認する者に非ず...
石川啄木 「無題」
...自殺を奨励せざるとするも少(すくな)くとも自殺を是認するものにあらざるかと...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...もしくは部分的採用説を是認する場合に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...掠奪結婚を是認する時代...
辰野隆 「愛書癖」
...いわゆる「ゼシュウイト」派の目的は手段を是認するの語...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そういう批評の存在を私は是認する...
豊島与志雄 「月評をして」
...是認することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もし是認するとしたら...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...自ら売国奴(ばいこくど)を是認することになる...
中島敦 「弟子」
...その対象を我々が是認するか否認するかによって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼らの生き方を是認するのに吝(やぶさか)でない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の弱さを是認するのです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...学問の立場から是認することは出来なかった筈である...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかしそれは言語以外の表現の手段をも是認するというまでであって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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