...この村に醫者が一人も無いのを見込んで一昨年の秋...
石川啄木 「鳥影」
...一昨年の秋(?)のことである...
宇野浩二 「それからそれ」
...昨年の秋、病災不幸などでつい手が廻らずに秋草をとらなかつた家の畑である...
徳冨蘆花 「草とり」
...桑田は一昨年の秋休戦と共に学校を出て...
永井壮吉 「人妻」
...一昨年の秋、少し健康を害したので、家族をつれて伊豆のI温泉へしばらく引越して行ったことがある...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...シェファー博士は、一昨年の秋、人工的に雪を降らす研究を発表して、急に有名になったまだ若い学者である...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...私は昨年の秋から少し静養の意味で...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...昨年の秋、まだ本気に南画を始めてから半年も経たぬというのに、大胆にもすっかり道具を持って仙台へ乗り込んだ...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...昨年の秋、十数年ぶりに金沢へ帰って見た...
西田幾多郎 「アブセンス・オブ・マインド」
...昨年の秋になって...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...昨年の秋あたりから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨年の秋は紫の花を澤山咲かせてゐたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...附き合ひに心中する氣になつたのか」「附き合ひといふわけではございませんが」「お京とは何時から親しくなつて居るんだ」「一昨年の秋ごろからで」その頃お京は十七...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨年の秋、秋作氏の求婚にたいして、あなた、貧乏だから、いや、と、にべもない返事をしたのは、決して本心ではなかったのだ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一昨年の秋百枚近く書いてあった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...◇助手入用薬物研究物理化学初歩程度の知識要十七八乃至二十四五歳迄の男子月給二〇住込通勤随意履歴書身元保証不要毎日後五時本人来談に限る柏木一五一二狭山これは一昨年の秋...
夢野久作 「暗黒公使」
...一昨年の秋の初め頃...
夢野久作 「霊感!」
...その燒嶽に昨年の秋十月...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索