...昨年の秋のある夜であった...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...私は昨年の秋にはじめて日光に遊んで...
今井邦子 「瀧」
...怪しき老婆この物語は、昨年の秋の末、九州のごく西のはずれの大村という城下町の、その侍小路のふるい屋敷町におこったできごとです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...それは一昨年の秋から翌年の冬へかけての悪性感冒の流行でした...
谷崎潤一郎 「途上」
...友人シャーロック・ホームズを、昨年の秋、とある日に訪ねたことがあった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...昨年の秋、病災不幸などでつい手が廻らずに秋草をとらなかつた家の畑である...
徳冨蘆花 「草とり」
...所が二十二歳になった一昨年の秋頃から...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...一昨年の秋、少し健康を害したので、家族をつれて伊豆のI温泉へしばらく引越して行ったことがある...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...昨年の秋、まだ本気に南画を始めてから半年も経たぬというのに、大胆にもすっかり道具を持って仙台へ乗り込んだ...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...昨年の秋あたりから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨年の秋、彼が武蔵温泉に行った留守宅に、侵入して来たおかしな泥棒の話は、マンから聞かされていた...
火野葦平 「花と龍」
...昨年の秋に何が起つたか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一昨年の秋の或る朝...
堀辰雄 「菜穂子」
...昨年の秋から動き出したが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...宇治へおいでになりますことは昨年の秋ごろから以前よりもはげしくなったようでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...父の代師範をつとめていた北条新蔵が昨年の秋から姿を見せませぬため...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その燒嶽に昨年の秋十月...
若山牧水 「樹木とその葉」
...御殿場から歩いてこの広大の野原を横断したのは一昨年の秋であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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