...そこで昨冬は、のし餅一枚につき一般の店より売価をおよそ十銭高くなるようにつけ、その代り目方で気を付けておいたようなことであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...寒らしい寒さだ(一昨冬の旅をおもひだす)...
種田山頭火 「其中日記」
...昨冬以来相沢は度々地方裁判所のある市に出かけ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...スキーの問題には昨冬少しばかり手をつけてみて初めて驚いたのである...
中谷宇吉郎 「スポーツの科学」
...一昨冬妻と口論し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...昨冬箱館表俄之引揚に付...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは昨冬弓子の産後の不養生が今にさわりて痩せ衰え...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...年を越すとは昨冬の雷鳴が...
柳田国男 「雪国の春」
...昨冬二十六日付の九州日報夕刊に大略左のような記事が載っていた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...昨冬来俗衆の間に評判のよいプリム・ロオズの様な単調(モノトオン)な感を与へず...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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