...春陽堂には前田曙山(まえだしょざん)が座し...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...春陽堂をやめて前の年から文藝春秋社出版部の人となつてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...春陽堂)その序の中に『著者の心と讀者の心と調を一にせぬなら讀書の效用が無い...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...春陽堂から出版した「土佐の方言」の口繪にそれを木版手刷にして入れた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...みすみす一粒の芥子種(からしだね)が春陽に乗じて生長するがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...以前春陽堂文庫であったか...
戸坂潤 「読書法」
...春陽堂は紅葉露伴のものを出すので文学書肆の中では一番有名でした...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...春陽堂とは別に版権の契約だとか何とかいふ角張つた野暮な話はありません...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...春陽堂主人来り余が拙句を木板摺にして販売したしと請ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...春陽堂店員おかめ笹校正摺を持参す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...春陽堂開化一夜草礼金壱百五拾余円を贈来る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...偏奇館漫録を春陽堂に送る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...本は其体裁から岩波文庫でなければ春陽堂文庫中のものらしく見えたが...
永井荷風 「来訪者」
...一松久三十郎は人も知る春陽会の驥足(きそく)である...
久生十蘭 「生霊」
...それから春陽堂書店へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...春陽堂に取つては...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...往年の春陽会の気品というようなものは熱心と探究心とを失って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...春陽(はるび)に蒸(む)れる煎薬(せんやく)のにおいが...
吉川英治 「江戸三国志」
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