...春慶塗胡桃脚膳(くるみあしぜん)二十人前...
谷崎潤一郎 「細雪」
...春慶塗(しゅんけいぬり)の香盆を親戚(しんせき)一同へ配り物にしたのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ジャズ音楽の方かも知れない」春慶塗(しゅんけいぬり)の膳(ぜん)の上に来る蛾(が)を追いながらお久があおいでいてくれる団扇(うちわ)の風を浴衣に受けて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...主人の手あぶりの角を見ると春慶塗(しゅんけいぬ)りの巻煙草(まきたばこ)入れと並んで越智東風君(おちとうふうくん)を紹介致候(そろ)水島寒月という名刺があるので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...硝子(ガラス)の器を載せた春慶塗(しゅんけいぬり)の卓や...
森鴎外 「カズイスチカ」
...春慶塗の、楕円形(だえんけい)をしている卓の向うに、翁はにこにこした顔をして、椅子(いす)に倚(よ)り掛かっていたが、花房に「あの病人を御覧」と云って、顔で方角を示した...
森鴎外 「カズイスチカ」
...春慶塗(しゅんけいぬり)のことについては秋田の産物を語る時に既に記しましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...春慶塗の卓その他で...
山本周五郎 「季節のない街」
...長火鉢の桐は張ったものだし、桑材の茶箪笥も、春慶塗の卓も、塗料を使ってそれらしい色と木目を付けたものであり、南部鉄の火箸も金銀の象眼ではなく、真鍮(しんちゅう)とニッケルのメッキだという...
山本周五郎 「季節のない街」
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