...昔のままに残っている...
芥川龍之介 「大川の水」
...彼は昔のままに石の上に坐ると...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いつまでも昔のままに迷信を保たしておくことが困難になり...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...しかし今なお昔のままに辛辣で...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...今も昔のままに厳然と残っている城門を矢鱈(やたら)に出たり入ったりしながら...
太宰治 「惜別」
...その時でもまだ元の教室の部屋は大体昔のままに物置のような形で保存され黴(かび)とほこりと蜘蛛(くも)の囲(い)の支配に任せてあったので従ってこのS先生の手紙もずっとそのままに抽出しの中に永い眠りをつづけていた訳である...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...昔のままにわしを迎えてくれる...
富田常雄 「面」
...近所の町は見違えるほど変っていたが古寺(ふるでら)の境内(けいだい)ばかりは昔のままに残されていた...
永井荷風 「伝通院」
...どの部屋にも家具が昔のままに保存されてあるから...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...昔のままに保存されてあることを知つた...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...この近所は割合に昔のままになつてゐるやうに思へるので...
堀辰雄 「春淺き日に」
...ハマオギは彼の「浪速のあしは伊勢の浜をぎ」と詠まれたものでこれは今日でもなお伊勢の三津(みつ)という処に昔のままに残っている...
牧野富太郎 「植物記」
...昔のままに飾りつけのそろっていることは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...模様を掴(つか)む力がまだ昔のままに活きている...
柳宗悦 「全羅紀行」
...だから今でも昔のままに作る...
柳宗悦 「蓑のこと」
...室々は昔のままに整えられ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...父が泊っていたという宿は昔のままに残っており...
柳田国男 「故郷七十年」
...いつとはなしに其処に生えたいろいろな樹が昔のままに芽ぐみ茂っているのであろう...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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