...昔の薩長の連中は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もう昔の、山羊のおじさんではないのですものね...
太宰治 「新ハムレット」
...いぜんとして昔の親しみは残っているが...
田山花袋 「田舎教師」
...古い昔の柳行李(やなぎごうり)の弁当入れとわかると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...自分の昔の同窓の一人で現に生存しているある人の事についてほんのちょっとばかり話をした...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...雁(がん)やつばめの去来は昔の農夫には一種の暦の役目をもつとめたものであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...今昔の感も尠くなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...昔の自分は愚かではあっても...
中島敦 「悟浄出世」
...アクロポリスの美観は昔のペリクレス時代にも劣らずよく保たれたといわれている...
野上豊一郎 「パルテノン」
...講談にある昔の道場と同じですな...
野村胡堂 「胡堂百話」
...過ぎし昔の事共を私に話して聞かせ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その貧乏が過ぎ去(さっ)た後で昔の貧苦を思出(おもいだ)して何が苦しいか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...昔の平和楼の一番コックだった人である...
古川緑波 「神戸」
...ある昔の物語が教えてくれた注意深い警戒の念をもって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...昔の名前はイズミ・レガードです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...どうして女はそんなに苦悶(くもん)をするのであろうと昔の小説を読んでも思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それっきり音沙汰がございませんてしたわ……いまどうしていることでしょう」「もうずいぶん昔のことですね」久馬はそっと眼を閉じた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...昔のお灸(きゅう)友(とも)だち!」と...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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