...昔ながらの露店(ろてん)が...
海野十三 「怪星ガン」
...昔ながらの黒燒屋が立派に營業してゐる...
竹久夢二 「砂がき」
......
種田山頭火 「旅日記」
...昔ながらの土蔵は忘れ難い...
種田山頭火 「道中記」
...人世の夕暮れにふさわしい昔ながらの行事のさびしおりを味わうことが出来たような気がした...
寺田寅彦 「札幌まで」
...昔ながらの石仏のやうに寂然と扶坐(ふざ)してゐる...
中勘助 「銀の匙」
...昔ながらの港が近い...
永井隆 「この子を残して」
...昔ながらの真つ黒い武蔵野の夜です...
中原中也 「山羊の歌」
...勿論五人の間には昔ながらの親しみと...
南部修太郎 「S中尉の話」
...風俗は(都会では一般ヨーロッパとあまり変らないけれども)地方では昔ながらの野趣をおびた絵画的の服装が保存されてある...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...昔ながらの生活が...
林芙美子 「浮雲」
...昔ながらの夢だけはいささかも変えることは出来なかった...
堀辰雄 「姨捨」
...綺麗な昔ながらの踊りを見せるよ...
牧野信一 「日本橋」
...里の名も昔ながらに見し人の面(おも)がはりせる閨(ねや)の月かげ返事ともなくこう口ずさんでいたのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...実際はそれが昔ながらの俗物のコヒであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...昔ながらの迷信をいよいよ薄黒く...
夢野久作 「塵」
...町は昔ながらの中仙道の一宿場みたいに寂(さび)れてしまう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そういう沢庵は、昔ながらの、粗(そ)まつな僧衣で、決して金襴(きんらん)も、珠も、飾ってはいないが、どこか以前の彼とは、風貌もちがっているし、ことばの角(かど)もまろくなっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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