...相当利益のある店でもこの昔からの習慣を改めないのでありまして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...兄さんの説に依(よ)ると、昔から、天長節は必ずこんなに天気がいい事にきまっているのだそうである...
太宰治 「正義と微笑」
...やがて昔から傳へられた山の唄などが唄はれた...
田山花袋 「歸國」
...昔から唐土(もろこし)の世には天下太平の兆(しるし)には綺麗(きれい)な鳳凰(ほうおう)とかいう鳥が舞下(まいさが)ると申します...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...名目読(みょうもくよ)みと云って昔からある事さ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...昔から食欲においては...
野村胡堂 「胡堂百話」
...四方屋の家風は昔から堅いので評判を取っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錢形の親分さんがお聽き下すつたら、何んか又、いろ/\のことがわかるかも知れません」五榎(えのき)長者の女主人、お照の話は長くて詳しいものでしたが、その要領といふのは、何百年の昔から、榎の長者に傳はる寳といふのは、積り積つて萬といふ數字にもなつたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔からもたいへん有名な...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...その波は昔から永遠に吠えて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...一名鼓子花を昔からヒルガオとしてあるこのいわゆるヒルガオは前述の通りにまさにコヒルガオそのものであり...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「そうしましょうでもね誰が昔から胸の動悸をはやめずに愛したためしが あるでしょう」一九四二年十月一日―十三日十三日――十月十七日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昔からのことが眠れないままに次々に思い出される浮舟は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この中四筋は昔からの官道で...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...その点では昔から「大人」だった...
山川方夫 「愛のごとく」
...わが藩では古い昔からそう云われてきたし...
山本周五郎 「ひとごろし」
...以上は主として感情から来た鼻の表現の中(うち)で昔から言い慣(な)らわして来た言葉を拾い出したものでありますが...
夢野久作 「鼻の表現」
...その礼拝堂というのは昔から崇められたものでそこにある立派な彫刻の人物などは宝物(ほうもつ)であった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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