...昔かたぎの左門さまじゃ」「わたしも...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...たとえば三毛が昔かたぎの若い母親で...
寺田寅彦 「子猫」
...また昔かたぎに、田舎の老人が旧(ふる)き本家の系図を持ち出して別家の内を掻(か)きまわし、あるいは銭もなき叔父さまが実家の姪(めい)を呼びつけてその家事を指図し、その薄情を責めその不行届きを咎め、はなはだしきに至りては、知らぬ祖父の遺言などとて姪の家の私有を奪い去らんとするがごときは、指図の世話は厚きに過ぎて保護の世話の痕跡もなきものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...いや、昔かたぎの、正直いちずといいますか――宗定 ふーむ...
三好十郎 「その人を知らず」
...備えといえば昔かたぎの丁寧な門番が一人いるきりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近畿とその周囲の昔かたぎの家々で...
柳田国男 「こども風土記」
便利!手書き漢字入力検索