...これは本当に昔々の思い出話なのでございます...
上村松園 「京の夏景色」
...昔々もその昔、妹が赤十字病院にはいっていた時分、外来の見舞客には特別の食堂があり、切符で注文すれば同じ値段で洋食か和食があり、こっちのほうがおいしかったのを思い出す...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...昔々エジプトの或王様が宮廷の図書室の戸口に「霊魂慰藉(いしゃ)の宝庫」と誌した...
辰野隆 「愛書癖」
...『昔々爺さんと婆さんとあつたげな...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それにしてからが昔々から掛引のうまい大作曲家といふのは見当らないし...
中原中也 「音楽と世態」
...昔々大昔の日本には...
野村胡堂 「古城の真昼」
...――それは昔々徳川家康が鐘銘(しょうめい)に文句を付けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『一と眼千両』のお夢という太夫が入ったんです」「それがお前を買いきろうというのか」「昔々江戸にあったとか言いますね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔々の大昔の色男だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この野郎は、内儀(おかみ)さんが離屋の床下に入れて、生命(いのち)がけで守っていた一万両の隠し場所を嗅(か)ぎつけ、母家の二階に戸板に仕掛けた弓を持ち込み、槍の中心(なかご)に、紐をつけて射込んだのですよ、昔々、石弓(弩(いしゆみ))というものを戦(いくさ)のとき使ったというが、板に弓を留めて射ると、かなりの重いものでも、狙い違(たが)わず遠くへ射込める、庇(ひさし)にそれを仕掛けて石の代りに槍の中心をつがえ、着換をして、これから寝ようとしている内儀さんの首を射た」「――」聴く人は固唾(かたず)を呑むばかり、平次の絵解きは誰も想像もしなかった程(ほど)の変ったものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔々御所刑(ごしょけい)になった...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...昔々しきりに思う...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
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萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...「ヘンリーは死んでしまつたが、彼の忠実な悴は、丁度彼が、昔々、彼の妻子を棄てゝこの国を訪れて来た時の心に比べて、何の新しさも持たない僕が、斯うしてたつた今お前の国に着いたところだよ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...蓋し彼が前座で空板(からいた)を叩いてゐた昔々から...
正岡容 「吉原百人斬」
...10495昔々あったとさだ」なぞと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昔々ある処に長興寺というお寺があった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...昔々どっと昔の大昔...
柳田国男 「雪国の春」
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