...「椎(しひ)の木(き)松浦(まつうら)」のあつた昔は暫(しばら)く問はず...
芥川龍之介 「本所両国」
...今日の新学問は無論昔の儒学などと同日に論ずべきものでないとしても...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...昔とそんなに変ってもいないようだね...
太宰治 「花火」
...昔からの子どもの掟(おきて)のようになっていたが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...罪なくして配所の月を眺めたい! と願った幸福な詩人のいたのは昔のことだが...
永井隆 「この子を残して」
...文化の進歩とともに昔時(せきじ)のごとき蛮勇(ばんゆう)の必要はいちじるしく減少(げんしょう)したけれども...
新渡戸稲造 「自警録」
...昔から日本の天皇は...
蜷川新 「天皇」
...とうの昔に質に置いて呑むよ」手のつけやうはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君来ずて寂し三四の灯を映す柱の下の円鏡かな円鏡は昔の金属製のものを斥すのであらうからこの灯も電灯ではなく...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私の昔(むかし)の女友達の別荘(べっそう)の前を通らなければならないことを認めたのだ...
堀辰雄 「美しい村」
...これらの古い昔の船々には...
本庄陸男 「石狩川」
...昔から自己完成と殆ど同意義に思われて居るのではあるまいか...
宮本百合子 「大いなるもの」
...昔、栄さんのところで御飯たべさせて貰った某女史は、あの栄さんが、と申した由です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...院も時々扇を鳴らしてお加えになるお声が昔よりもまたおもしろく思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...町として昔の面影を留めているのは武生(たけふ)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それ故昔の窯場がどんな様子であったかを思いみる人は...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...昔の生気を失っていないものが多いのであります...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...昔ながらの大きな農家が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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