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伊藤左千夫 「紅葉」
...夙(とつ)くの往昔(むかし)に文部省の方でも取りあげてゐたに相違ないといふのは...
薄田泣菫 「茶話」
...昔母から弟ほどかわいがられなくて苦しんでるうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昔は、歌舞伎芝居も飲食しながら見物されたものであるし、講釈も昼席で枕をかりて寝転びながら聴かれたものである...
豊島与志雄 「風俗時評」
...幾年(いくねん)か昔に恋人とわかれた秋の野の夕暮を思出(おもいだ)すような薄暗い光の窓に...
永井荷風 「狐」
...全く以て昔から今まで紀州の女は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ありし昔の夢に耽(ふけ)りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...勢子の未練は昔の夫の讃之助の上にも充分に残って居たのでしょう...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...もうずいぶん昔だわね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...逢わねえ昔のおッかさんの俤(おもかげ)が出てくるんだ――それでいいんだ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...昔程の激しさはなくなつてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...また在昔トルコの政府も...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...彼の厄介になっている牡丹屋と自分の家とが親戚(しんせき)の癖に昔から仲が悪いので...
堀辰雄 「菜穂子」
...――あの頃といふのは凡そもう今から二十年も前の昔で...
牧野信一 「湖の夢」
...またその苗が田面に平たく蓮華状の円座を成している状を形容してこれをホトケノザ(仏ノ座)と昔はいったものと見える...
牧野富太郎 「植物記」
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正岡子規 「墨汁一滴」
...昔北天竺の小月氏国王...
南方熊楠 「十二支考」
...紅谷の二階へ上って汁粉を食べながら昔話がひと区切りつくと...
矢田津世子 「神楽坂」
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