...写された物体の色彩が何んであつたかを易々と見分けるといふことである...
有島武郎 「描かれた花」
...如何に天才でも非凡人でもこう易々(やすやす)とトントン拍子に成上ると勢い矜驕(きょうきょう)となり有頂天(うちょうてん)となるは人間の免かるべからざる弱点である...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...易々(やすやす)と渡すのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...支那より六億や七億の税を取るは易々(いい)たる事と思う...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...そんなに易々とぬけるもんじゃない...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...わたしの隣人たちがくわだてているそれらにくらべると易々(やすやす)たるものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かへつて易々と言つてのけた...
太宰治 「道化の華」
...易々(やすやす)とはいりこんでいたのを...
太宰治 「もの思う葦」
...快く易々と引き受けておきながら考え込んでしまった私の姿は彼らの眼にはよっぽど不思議なものに映ったのであろう...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...これでは来た道も易々とは見出し得ない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それを易々(やすやす)と請合った道庵先生の返答もいよいよわからないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...女一人斬つて三百兩といふ大金を奪つたのは放つて置けない」「何を見張るんで? 親分」「三百兩の金を易々と盜つた手際は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先ほど御身がお咎めもなく易々と帰ることができたのは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...易々と金を奪う有様は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼が余り易々と妥協するので...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...易々(やすやす)とそうはさせません...
吉川英治 「江戸三国志」
...これで一万の兵馬と三年の糧食があれば一州を手に入れることは易々たるものだ」孫乾がいうと...
吉川英治 「三国志」
...その道が易々たる坦道(たんどう)とはおもっていない...
吉川英治 「新書太閤記」
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