...ここに掲ぐる二大問題の解決の如きは誠に易々(いい)たるのみである...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...あんなに易々(やすやす)と傷口の周囲までまくれて了(しま)うものかね? 僕はそう思えないんだ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...こんなフウだつたからそれから一年もたゝぬ中に石垣島のもとの兵に首里が襲はれて易々と復讐されたのは言ふまでもないことである...
太宰治 「地図」
...かへつて易々と言つてのけた...
太宰治 「道化の華」
...易々と引上げに成功したこともあった...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...彼は板塀を易々と乗り越してはいっていく...
豊島与志雄 「交遊断片」
...そう易々と滑り出しもしないよ...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...易々と輪鍵を外し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たゞ易々とうけ流すやうに「あゝ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...驢馬はそんなトゲのある棒で叩いても決して易々とは歩かぬ...
牧野信一 「読書と生活」
...矢張り左う易々とは酒を止めようともしないといふのは...
牧野信一 「僕の酒」
...一万メートルの空と地の間でさへも易々と交されるのを...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...私は易々(やすやす)と驚くべき図録を編輯(へんしゅう)することが出来るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どんな凡夫も易々(やすやす)と港に着けるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...易々(やすやす)このままでは納まりますまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...易々として廊下の外へ抱え出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それは決して易々(やすやす)なんていうものではなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そう易々と言えるこってすかね? 一たい誰が嫁に来てくれるというんです? あっしはご覧のとおりの小者です...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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