...三人はポルタ・ヌオバの門番に賂(まいない)して易々(やすやす)と門を出た...
有島武郎 「クララの出家」
...易々と目的を達することが出来るのに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...易々と警官の包囲を脱(の)がれたのです...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...易々(やすやす)と渡すのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...丈五郎がどうして易々と...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「其上の木にまたいで上りなはれ」と極めて易々たる事のやうにいふ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...易々と日本へ売ってくれるとは...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...犯人が易々として死についたことをきいて憤慨し...
浜尾四郎 「死者の権利」
...皇帝が易々と連れ出された点...
久生十蘭 「魔都」
...聞くだに戦慄すべき犯罪計画を極めて易々と喋散して居る...
平出修 「逆徒」
...」決して疑り深くないFは、易々と点頭いて、秘かに私を恐縮させた...
牧野信一 「或る日の運動」
...どの親類をも易々と信用することが出来ない...
矢田津世子 「神楽坂」
...易々(やすやす)とは得られません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これを易々(やすやす)と越え得る絵が...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...易々(やすやす)と自由な美が与えられた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...真実というものはそう易々(やすやす)と口にできないばあいもありますからね」「はあ...
山本周五郎 「風流太平記」
...目的は易々(いい)たるくらいな程度であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも、自己の地位を冒(おか)さない者ならば、容認するが、天降(あまくだ)り式に任命されてくる上官などには、決して、易々として、その下風には従わなかった...
吉川英治 「平の将門」
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