...古人の糟粕(さうはく)を嘗(な)めないなどとは誰でも易々と放言し易い...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...人はいかに易々とさばかれつつあることよ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...釘は易々(やす/\)と曲げられ...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...あんなに易々(やすやす)とベッドの中へ隠したり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...忽ち易々と錠をはずし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ここに掲ぐる二大問題の解決の如きは誠に易々(いい)たるのみである...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...あんなに易々(やすやす)と傷口の周囲までまくれて了(しま)うものかね? 僕はそう思えないんだ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...私はヒスパニオーラ号を追風で易々と宝島の岸に沿うて走らせていて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...こんなフウだつたからそれから一年もたゝぬ中に石垣島のもとの兵に首里が襲はれて易々と復讐されたのは言ふまでもないことである...
太宰治 「地図」
...思いの外易々と猿若町の住人になりすましたばかりでなく...
野村胡堂 「百唇の譜」
...先ほど御身がお咎めもなく易々と帰ることができたのは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ただ自分を慰めるように易々(いい)と見せかけた...
牧野信一 「地球儀」
...易々(やすやす)と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そう易々(やすやす)終るものではない」「ご幼時からのご気性(きしょう)...
吉川英治 「黒田如水」
...易々たる事業というべきではないか...
吉川英治 「三国志」
...易々(いい)たるものにござりまする」勅使は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...年暮(としくれ)の戦から夜も易々(やすやす)寝たことはなく...
吉川英治 「源頼朝」
...易々(やすやす)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??