...容易に吉凶を判じ難い...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...私に普遍不易に感ぜられるものは...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それまでの算段が容易ぢやなかつたんですよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...しょっちゅう風邪(かぜ)を引(ひ)き易(やす)い...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...日焼けの浸みこんだ黒い皮膚の色は容易にとれないと見えて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...之は最も手近かな取り扱い易い――なぜならそれだけ合理的な――反動理論だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...比較的容易なる生活である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...「千人美女――それは少し多過ぎるではないか」大膳正も少しく辟易します...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...容易に解りさうもなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本画において首(はじ)めに四君子(しくんし)さえよくおぼえ込んだらのちのあらゆる絵画にはその手法が織り込まれているから容易(たやす)いというのと同じで...
正岡容 「我が圓朝研究」
...入り易いものとはいへないであらう...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...フランス風のもので哲學的と思はれるやうなものを書くことは容易でないのである...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...母の行くえは容易に知れなかった...
森鴎外 「山椒大夫」
...人が容易にこの欲望に対して一定の限度を与えることができないこと((c)この限度というものは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そう容易には発見されないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...永久の傑作であるか何(ど)うかを容易(たやす)く決し難(がた)い物に一週三四回も国立劇場を使用する事は無法だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...曲解され易い性情のあるものである...
吉川英治 「折々の記」
...広汎な貿易の機運が活溌に動きつつあった...
和辻哲郎 「鎖国」
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