...観客の頭を昏乱(こんらん)させるから...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...然し滅多にないからと云ふ言辞のもとにヒロイツクを軽蔑するのは論理の昏乱(〔こんらん〕)である...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...膿臭を浴びたことのなかつた私の神経は、昏乱し、悲鳴を発し、文字通りささらのやうになつてしまつたのである...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...これも奉公の一つと思って承知して呉れ」金之助のあたまはまだ昏乱(こんらん)から覚めていなかった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...伊緒はあたまが昏乱(こんらん)して考えるちからも失ってしまった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すぐには返辞もできない菊枝の昏乱(こんらん)した気持を...
山本周五郎 「日本婦道記」
...つなの心は昏乱(こんらん)した...
山本周五郎 「風流太平記」
...しっかりして下さい」「いかんせん、身をうごかすと、頭は昏乱し、薬を摂(と)れば、嘔気(はきけ)がつきあげてくるし……」「何がご不安なのです...
吉川英治 「三国志」
...日頃のたしなみも昏乱(こんらん)したとみえる...
吉川英治 「三国志」
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