...明確に知覚したものだけを書いて...
太宰治 「風の便り」
...国家的意義においての日本精神は過去に養われたものを一層明確にしまたは発達させたところに現代の特色があるので...
津田左右吉 「日本精神について」
...)この銘こそはワルラスの学問的業績を最も明確に表明しているものである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...なんらの疑点もなく明確にこれだと決定できる場合は存外少ない...
寺田寅彦 「沓掛より」
...ようやく明確に証拠立てられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこにも明確に定められていない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それとも、一度逢ったきりの女を、こんなにも、明確に、記憶に再現する金五郎の方が、珍しいというべきか...
火野葦平 「花と龍」
...外的事物の観念を知覚と「明確に」異なるものと仮定するとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...勢いと活気の明確に決まった範囲を与えられていると考えられ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...動作に移すものかを明確に特色づけた作品――と云つた風のもの)...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...ほかならぬ辯證法的普遍として具體的普遍から明確に區別されなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...何かのはずみで忽然彼自身の信念がその作品に対して明確に形造られるのであった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...普通の女と変わった意志の強さのますます明確になってくる相手が恨めしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう俳句道に明確にはいり込んでゐるのだ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...それが天命に逆(さから)い人倫に悖(もと)ることを明確に知る必要がある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...幼い時のうろ覚えだし、十年も見ないので、明確に、誰ということも思いだせないのであったが、骨肉の血液が互いに心で呼び合った...
吉川英治 「親鸞」
...明確に歿年は分らないが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...光秀を討たずにはおきません」そう明確に答えを繰返(くりかえ)していたのであった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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