...かかる本質についてはしかるにこの知覺は極めて不明瞭にそして不分明にでなければ何物も指示しないからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...いっそう多くの原因によって私に明瞭になった後...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...もっと明瞭になるかも知れない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...其の後日本の内地に於て更に大なる變化を遂げたと云ふことも漸次明瞭になつて來た...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...非常に明瞭に映って居ります...
野村胡堂 「女記者の役割」
...阿頼度(あらいと)島という名で日本の地籍台帳に明瞭に記帳されています...
久生十蘭 「地底獣国」
...確然たる証拠によって明瞭に応(ウイ)とか否(ノン)とかいってもらいたいのである...
久生十蘭 「魔都」
...望外の喜びでございます」大公妃は明瞭に早口で話された...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...余が病体の衰へは一年一年とやうやうにはなはだしくこの頃は睡眠の時間と睡眠ならざる時間との区別さへ明瞭に判じ難きほどなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...かくのごとき修辞学の論理の構造を解釈学の論理に対してさらに一層明瞭に規定することが要求されている...
三木清 「解釈学と修辞学」
...そこに生れる人間學の特殊なる形態を明瞭にし...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...人民生活を犠牲にして大木のかげに依存していることなどについて明瞭に理解してきた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...十三年代に明瞭にあらわれた...
宮本百合子 「ある回想から」
...細かいことまで明瞭に思い出され...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...――いや知りません」玄四郎は不明瞭に口を濁し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...下に着せる古き法被の番号は明瞭に記憶せざれどたしか芝……〇二なりしと云えり...
夢野久作 「暗黒公使」
...次男の孫権は、「はい」と、明瞭に答えて、父の面に、じっと訣別(けつべつ)を告げていた...
吉川英治 「三国志」
...苟安(こうあん)という者であるということが明瞭になった...
吉川英治 「三国志」
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