...「自然死か毒死かの判別は不幸にして明瞭でない...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...その国が何処(どこ)にあるかは明瞭でない...
太宰治 「誰」
...注意深く考察するとき自然的な光によつて明瞭でないものは何もないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...このへんは明瞭でない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その罪状というのが明瞭でないのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...出てくる方面が明瞭でないのは不都合である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...判然としているようで明瞭でない...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...娘の婿(むこ)であるブラドンという人物に明瞭でない個所があって不安を感じていて...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...あるいは土地が高みにあるので若葉まで高く見えるといふ意味か明瞭でない...
正岡子規 「病牀六尺」
...哲学も分らぬが蒟蒻板も明瞭でない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...精神の進歩がいかにしてこの「顕著な弱点」を排除する傾向が大いにあるのか明瞭でない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...画中のドックに入っている船と後方の丘との距離が明瞭でないとか...
宮本百合子 「くちなし」
...こういう自分たちへの評価の明瞭でないところから生じる文化の質の低さを原因としている場合も少くないだろう...
宮本百合子 「国際観光局の映画試写会」
...ここの軍隊はどっちの軍隊かわれわれには明瞭でない...
横光利一 「欧洲紀行」
...明瞭でない不安が新しい芽をふき彼の中で伸びていた...
横光利一 「旅愁」
...瑯(ろうや)であったかどうか明瞭でないが――孔明の父...
吉川英治 「三国志」
...ひとりの姉のことも、明瞭でない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それの明瞭でないのが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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