...われ等が決してニセ物でないことは幾分明白になると思う...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私は真面目にまた明白に答えた...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...キリストを明白に証明(あかし)して...
内村鑑三 「聖書の読方」
...居士が此の文章を見てホホと笑を洩らしたという処に居士の余に対するある消息は明白に読まれ得るのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...黄村先生のお説の正しさが明白になって来るばかりであったが...
太宰治 「花吹雪」
...この立場を明白に宣言している...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自ら賞罰を有し明白に宣揚する自然の大法へである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尤も本來の易と相距ること遠いものとなつてゐるのであることも明白になると思ふ...
内藤湖南 「易疑」
...明白に分明することと思いますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...明白に言って小説は――どんな歴史物語的の小説でも――実の歴史とちがっているし...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...難は少しく明白に過ぎることだが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それは論理の根本原則と明白に矛盾する...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...此上はかやうな申立をしたわけを明白に申せと云ふ事である...
森鴎外 「栗山大膳」
...彼らがこの種の論説の終りに付加した・我々の不死とはどんな状態のものであるかを説明しようとした・荒唐無稽な事柄の中に明白に認められる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明白に魔よけの意味が籠(こも)っていた...
柳田国男 「山の人生」
...二人とも明白に場違いものであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...去るときも明白に...
吉川英治 「三国志」
...「逃げ去ったもう一名の使者は誰か」という質問にも、その男は、「吉川家の臣、転(うたた)小四郎」と、明白に答え、「汝は」と、訊かれて、「同じく、山澄六蔵(やますみろくぞう)」と告げ、少しも悪びれない...
吉川英治 「新書太閤記」
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