...これですべてが明白になりました」と優しい声で云ったのだが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...稗田阿礼(ひえだのあれ)は直接に書物を取扱ったものであることが明白に知られるはずである...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...明白にし得るということが告げられていると思われるのであります...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ただそれが自分のかいたのであるがためにこんなわかりきった事がわからないでいたのをT君の像をながめているうちにやっとの事で明白に実認したに過ぎない...
寺田寅彦 「自画像」
...今日では他でもない西田哲学そのものであることが愈々明白になって来た...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...聖徳太子は其の上に外國に對する名分の觀念を明白にして...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...と明白に認められないであろうか? ここで...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これを明白に規定しなほす必要があると思ふのである...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...真に旧藩地一般のためにするの事実明白にして...
福沢諭吉 「旧藩情」
...最近の凶作1)の期間中明白に確証された...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...明白に嘲を帶びてゐるといふ説明を加へては無い...
森林太郎 「當流比較言語學」
...その中には明白に自身の気の狂いから...
柳田国男 「山の人生」
...この憲法では明白にこれを否認したのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...松原一味に寝返ったことも明白になる...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...出来るだけ明白に披瀝したならば...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...明白にされている...
吉川英治 「大岡越前」
...「逃げ去ったもう一名の使者は誰か」という質問にも、その男は、「吉川家の臣、転(うたた)小四郎」と、明白に答え、「汝は」と、訊かれて、「同じく、山澄六蔵(やますみろくぞう)」と告げ、少しも悪びれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...洛北蓮台寺野(らくほくれんだいじの)と明白にわかっているが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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