...新内の「明烏」のやうなものを買ひ求めて...
阿部次郎 「帰来」
...明烏(あけがらす)と累(かさね)身売りの段を語った...
太宰治 「庭」
...寝てゐると、どこやらで新内を語つてゐる、明烏らしい、あの哀調は病める旅人の愁をそゝるに十分だ...
種田山頭火 「行乞記」
...明烏下の段をさらふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...明十一日梅吉納会に語るべき明烏さらひたしとの事なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...会散ずるに先立ち、花月主人及久米氏と清元梅之助を伴ひ溜池の長谷川に至り、また明烏を語る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...横になると新内(しんない)の明烏(あけがらす)をところまんだら摘(つま)んで鼻唄(はなうた)にしているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...投げ入れし一品(しな)を誰(た)れにも笑つて告げざりしが好みの明烏(あけがらす)さらりと唄はせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...投げ入れし一品を誰れにも笑つて告げざりしが好みの明烏さらりと唄はせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...投(な)げ入(い)れし一品(しな)を誰(た)れにも笑(わら)つて告(つ)げざりしが好(この)みの明烏(あけがらす)さらりと謠(うた)はせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...そなたまでがそのように主をおもうてくりゃるものわしが心を推量しやなんの因果に このように愛しいものか さりとては……新内の「明烏(あけがらす)」だった...
正岡容 「寄席」
...さりとてこれほどの「明烏」を中途でやめさせるのも本意でなかった...
正岡容 「寄席」
...「明烏」や「蘭蝶」は...
山本笑月 「明治世相百話」
...例の「明烏」を所望したら...
山本笑月 「明治世相百話」
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