...頭の明晰なことや観察の緻密なことには感心します...
伊藤野枝 「私信」
...従つて今や健全明晰なる判断を有する人々はかの学校の寄宿舎に於けるが如き口吻をもつて政界の腐敗を論ずることを当然止めなければならない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...一そう明晰な洞察をもつてゐるものである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...周到な洞察力と異状に明晰な分析的智力を振い宏大な価値深い学識を貯えていた...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...明晰な口調で彼が遣りはじめると...
徳田秋聲 「老苦」
...また広義国防という観念の不明晰な所以も納得が行くだろう...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...明晰な頭脳、鋭い頭と呼ばれるもの...
戸坂潤 「思想としての文学」
...日本文化連盟の政治学者・藤沢親雄氏――之は頭脳明晰な藤沢利喜太郎博士の息だそうである――の「満州に王道大学を建設せよ」と云ったような科学(?)はフッセルルやハイデッガーが王道に就いての責任を負わされているだけに...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その明晰な頭脳を以て...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...彼は明晰な頭脳が語るような世界に分け入っているようにさえ思われるのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...小松顕正は端正な容貌と明晰な頭脳をもった秀抜な青年で...
久生十蘭 「ハムレット」
...観念の対象についての明晰な観念を持たないと主張する者である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...推論の対象となる明晰な観念を持っていなければならないからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...度々(たびたび)大使は明晰な頭脳と洞察を駆使して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...明晰な書物はつねに有益であるが...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...明晰な判断により...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女はそんな方面に素晴らしく明晰な頭脳を持っているらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...頭脳の明晰な青年の身の上に起った事件で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索