...優しい内にも物事明晰な質で神經質なところが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...従つて今や健全明晰なる判断を有する人々はかの学校の寄宿舎に於けるが如き口吻をもつて政界の腐敗を論ずることを当然止めなければならない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...殆んど私が今ここに記してゐるやうな明晰な字句で...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...広義国防という観念の方は決して明晰なものではないのだ...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...明晰な見解を具えていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...明晰なる口調で慰労の辞を述べた...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...確然明晰なる拍節を踏む定律詩は...
萩原朔太郎 「青猫」
...その明晰な頭脳を以て...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...彼は明晰な頭脳が語るような世界に分け入っているようにさえ思われるのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「誰もいないと思っていたもんだから」明晰な...
久生十蘭 「肌色の月」
...明晰な個別観念による解決に服従することを拒否できるからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この点でとても明晰なので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そして特に鋭利明晰なる頭脳を有し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...次の詩集、“L'Honneur de Souffrir”(1927)も、きはめて地味な、明晰な手法で、一友の死を契機として、死についての冥想を抒べたものである...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...明晰な頭脳・対・狡猾だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...その明晰な叙述から利益を受けたが...
三木清 「読書遍歴」
...自分の生まれ合わせた社会と自分とについてのきわめて広い明晰な把握がなくてはならなくなって来ている...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...明晰な判断により...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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