...従つて今や健全明晰なる判断を有する人々はかの学校の寄宿舎に於けるが如き口吻をもつて政界の腐敗を論ずることを当然止めなければならない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...頭脳明晰な科学者を十数名集めて...
海野十三 「宇宙戦隊」
...実はフランス人の明晰な...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...明晰な洞察力で問題の新しい方面へ切り込んで行く手際の鮮やかさに心を引かれる...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...広義国防という観念の方は決して明晰なものではないのだ...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...尤も常識を単に凡庸な不明晰な悟性だなどと考えてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...明晰な頭脳、鋭い頭と呼ばれるもの...
戸坂潤 「思想としての文学」
...まさに強靱な意志と明晰な頭腦の持主であるといえよう...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「誰もいないと思っていたもんだから」明晰な...
久生十蘭 「肌色の月」
...観念の対象についての明晰な観念を持たないと主張する者である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ある物の明晰な観念を構成することは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...博士が非常に明晰な頭脳の所有者で医学界で期待されていたということだけしか知らぬ...
平林初之輔 「小酒井不木氏」
...そして特に鋭利明晰なる頭脳を有し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ひねた体に明晰な知性もある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...対象への態度とそれの表現にあたっての近代的に明晰なナイヴィテと...
三好十郎 「恐怖の季節」
...やはり前に述べました極めて明晰な頭脳と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わたくしの作曲で歌ひます」と明晰な日本語で述べた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...明晰な口調で答えた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索