...彼は継述を避け、自分なりの説明方法を模索した...
...本発明方式を提供した次第である...
海野十三 「発明小僧」
...憶ふ昔、佐藤一齋の杉田觀梅記に感服のあまり、頓に遊意を催して、夜八時都を出で、明方杉田に着し、その日また直ちに歸路に就き、一晝夜を全く徒歩して辭せざるまでに思ひこがれたる地なれど、前後こゝに遊びし友、一半は渭樹秦雲と隔たり、一半は幽明界を異にす...
大町桂月 「杉田の一夜」
...十風は明方に苦しさうに咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...尤も明方になつてからは別なゆめになつた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...昨夜よく眠らず明方うと/\として醒む...
長塚節 「十日間」
...日が暮れてから明方までだろう...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...今年の二月二十三日の星の寒い明方だった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...酔を得ない私は明方まで悶々と眠れぬ夜を持てあました...
牧野信一 「熱い風」
...明方も忘れた私は戸閉りをしたまゝの部屋の中で...
牧野信一 「鬼の門」
...三辰男の明方の夢には...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...『雪は明方に止みましたの...
水野仙子 「道」
...明方に眼が覚めた時は...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...軍紀を紊すものとして、とある夕暮、羊の群は涯から海へ追ひ落され、鞭が風を切り、明方、薄桃色に腹を膨ませて、もう愛しい空色の眼は閉ぢなくなり、累々と渚へ打ちあげられた...
三好達治 「測量船拾遺」
...夜明方の幽霊のやうに...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...明方の灰色な空気が漲(みなぎ)ってまだ人影はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...明方迄祈りを続けていた...
矢田津世子 「反逆」
...明方(あけがた)の霜の置く木の箱の家(いへ)の中で...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...明方出かけようとしたところを捕えられた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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