...今宵は月も明らかなり...
饗庭篁村 「良夜」
...明らかな協力の姿である...
上田広 「指導物語」
...さらに骨肉相食む類の醜態を誘発して人類の風紀は下等動物以下に堕落するのは火をみるより明らかなことで...
海野十三 「放送された遺言」
...これはもとより明らかなことで...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...彼は常に(欲望の節度、明らかな教養、気高い心ばえ)こうならべて云うのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...別に弁証法的段階にまで登ろうとする明らかな意識を持ち得たのではなかったにも拘らず...
戸坂潤 「科学論」
...氏はエッセイを、韻文ならば抒情詩に相当する散文の小品だというが(そして小説は叙事詩に相当する散文だという)、情緒的な内容だって世界の客観的事象にからんで発動する場合の方が信用出来るし、それからその情緒が俳人的なものに限らないことも、明らかなことだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...四 Aワーテルローの戦いの明らかな観念を得んと欲するならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厚かましい明らかなやり方でその道の者からごまかされた時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...墨子並びに孟子の編者は何れも尚書を見て居ることは明らかなことであるが...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...アムール・ジョーヌと『歎き』(ラフォルグの詩集)の作者との明らかな類縁(にかより)に驚いて...
中原中也 「トリスタン・コルビエールを紹介す」
...それが明らかな矛盾に違いなかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...より強く明らかな見方を産むために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その室の構造と装飾とにおける明らかな意匠は...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...証人が証言すればするほど明らかなのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...許六の句を見て明らかなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...決して新しき感覚派なるものの感覚的表徴条件の上に何らの背理な理論をも持ち出さないのは明らかなことである...
横光利一 「新感覚論」
...第二義務は直ちに明らかならん...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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